【大紀元日本6月27日】香港特別行政区の行政長官に任命された曽蔭権氏は24日、北京で行われた就任式に出席し、「香港特別行政区の発展のために尽力する」と宣誓した。曽蔭権氏は香港返還以来の二代目の行政長官となった。就任式の後、曽蔭権氏は胡錦濤国家主席や温家宝首相と会見を行った。
会見の際、温家宝首相から「大いに期待している」と激励されたことに対し、曽蔭権氏は「行政長官に就任したことは、この上ない光栄だ。香港の未来のために、首相そして国から要求されたことをやり遂げるよう努力する」と抱負を語った。
曾氏のこの発言により、香港では早くも波紋が広がった。香港シティー大学の首席講師である宋立功氏は、「曾長官の発言は中央政府に媚びているように聞こえる」と批判し、「おそらく中央指導部から具体的なことを要求されたであろう。一体何を要求されたのか、香港市民にはっきりと述べるべきである」と注文をつけた。
また、就任式後の記者会見では、記者から「首相や国から要求されたことをやり遂げると表明したが、香港市民の利益が軽視されるのでは」との質問に対し、曾氏は「香港市民の利益と国の利益は各領域において同じである」と答えた。