国境なき記者団、大紀元時報押収事件でマ政府を再び非難

2005/07/23 更新: 2005/07/23

【大紀元日本7月23日】言論自由のウォッチドッグ組織・「国境なき記者団」は先週、大紀元時報を押収する事件に対し、マレーシア国家安全部に抗議文を提出し、新聞報道の自由を著しく侵害したと強く非難した。 当機関は7日、中国政府との関係を保つことを理由に、これからもクアラルンプール税関で輸入される大紀元時報を押収すると公言した。その理由として、大紀元時報が公に中国政府を批判していることが挙げられた。

以前にも「国境なき記者団」が声明文を発表し、「大紀元時報は中国の人権問題を積極的に報道し続けており、マレーシア政府の新聞押収行為は、国民の真実を知る権利を奪った」と批判したことがある。

マレーシア大紀元時報の販売会社DZY Marketing社は、2004年2月から大紀元時報の東南アジア版をインドネシアから輸入し始め、全国で無料配布していた。同社の上層部は、2004年11月に大紀元時報が掲載を始めたシリーズ社説、「共産党についての九つの論評」がマレーシア国家安全部を刺激したと見ている。

「国境なき記者団」のほか、マレーシアにある複数の人権組織も、大紀元時報を支持する意向を表明した。「人民の声」(SUARAM)という人権団体は、アブドゥラ首相と内政事務部部長ダトーカリダ氏に嘆願書を提出し、政府が報道の自由と真相を知る国民の権利を尊重するよう訴えた。マレーシア自由メディアセンター(Centre for Independent Journalism, CIJ)は政府に対して声明を発表し、押収した大紀元時報を即刻返すよう呼びかけた。

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