米国前情報官:中共軍部による生物化学兵器実験と四川ブタ連鎖球菌伝染病

2005/08/08 更新: 2005/08/08

【大紀元日本8月8日】Sounds Of Hopeラジオ放送局が伝えるところによると、元米国情報機関高官ジョン・ロフタス氏は、8月3日、WABCラジオ放送局の全国同時放送の取材番組・ジョンバチェラーショー における取材に対し、中共軍部が四川省において生物化学兵器のテストを行っているという米国情報部の見解を明らかにした。

米国司法省元検察官でもあるジョンロフタスは、かつてNATOとCIAの極秘文書に接する機会があり、現在個人弁護士として、NGO組織と共に、正常ルートを通して政府の極秘文書の開示許可を得るために尽力している。

異常に高い死亡率の四川省ブタ感染病 ― 消えた3か村

ジョンロフタス氏の分析によると、四川のブタ伝染病について、中国政府は、ブタ連鎖球菌が引き起こしたと発表しているが、伝染病の感染範囲の広さと異常な死亡率の高さについて、当局は信用するに足る説明を行っていないと言う。

8月5日付けニューヨーク・タイムズは、感染病専門家のコメントとして、病原体の突然変異の可能性を指摘し、また病症も通常の病症と異なっており、異常に高い死亡率から見て、当局が発表した連鎖球菌の以外の原因が考えられると指摘している。さらに、WHOの獣医のヨルゲンシュルント医師も通常の連鎖球菌に起因するブタ連鎖球菌の感染規模は、より小規模なものであるはずとの見解を示している。

現在、WHOは、四川のブタ伝染病の患者あるいは死亡者、ブタの標本などの提供を求めているが、中国政府はこれを一切拒否しており、 その上メディアの報道も封鎖している。中国政府当局は、この急性伝染病をすでにコントロールしているとの認識を示しているが、WHO組織のスポークスマン・トンプソン医師は、「このような結論に至る十分な情報を得ていない」と反駁した。

ジョンロフタス氏によると、ロシアは、原則として、すべての畜産農場の全面隔離もしくは閉鎖を要求している。北京自身も四川のブタ肉の入京を禁止しているという。

ジョンロフタス氏によれば、米国の情報部は、このすべてが上海で研究、開発されたある種の生物兵器に起因しているとの疑いを抱いている。実際、研究・開発の過程で、中共軍部は、開発された細菌兵器のテストを四川省で行っている。また、中共軍部は、すでに感染地区である資陽地区を封鎖して、 少なくとも3か村を消滅させ、村民らもすべて村から消えたという。

中共の細菌兵器開発の歴史

米国モントレー研究センター・非拡散生物化学兵器プロジェクト(the Chemical and Biological Weapons Nonproliferation Project、 Center for Nonproliferation Studies (CNS)、 Monterey Institute)の上級研究員・エリッククロディ氏は、1999年11月、米国国家情報委員会(National Intelligence Council)における証言の中で、中共が生物化学兵器の開発と防御のための機関として、中国微生物流行病学研究所を持っていることを指摘した。 また、中共が公表している国家安全に使用する生物化学兵器の研究と開発の機関には、以下の機関がある:

1)国家ワクチンと血清研究所

2)上海生化製品研究所

3)蘭州生化製品研究所

4)長春生化製品研究所

5)武漢生化製品研究所

6)成都生化製品研究所

7)中国科学院医学生物学研究所

クロディ研究員は、また、旧ソ連の細菌兵器予防センターの職員であるケンアリベクの話を引用して、80年代末に、新疆地区で発生した2件の出血を伴う発熱性ウィルス(hemorrhagic fever virus、エボラウィルスはその病毒の一種類)の流行は、ウィルス兵器を開発する実験室における事故に起因すると指摘している。

中国共産党は1984年に生物兵器禁止条約(Biological Weapon Convention、 BWC)に加盟した。 しかし、 米国RAND CORPORATIONの専門家マイケルスウエイン氏によれば中国は、当該条約を遵守せず、一貫して細菌兵器の開発と備蓄を続けている、と言うのが多くの専門家及び米国の情報部の認識であるという。

最近、 中国共産党の軍部の中心的人物である朱成虎少将が公の席で、米国に対して核攻撃も辞さない旨の発言をしたことは、すでに世界中を憂慮させているが、 中共軍部が90年代以降唱え続けている“超限戦”の手段として、核兵器に加え、 生物化学兵器は、より恐ろしい手段になると言える。

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