【大紀元日本8月22日】10月に開催される中国共産党第16期第5回中央会議で、胡錦涛総書記は、政治実力で、前任江沢民氏の旧勢力をさらに排除できるかどうかが注目の焦点となっている。
イギリス・タイムズ紙は19日、中国情報筋の話を引用し、「胡錦涛総書記は、中共中央統一戦線工作部部長の60歳の劉延東氏を上海市共産党書記に任命し、江沢民の腹心で現職の59歳の陳良宇氏を下ろす構えがある。その重大人事は1年前から計画されていたが、江沢民氏の圧力で実現できなかった」と報道した。
胡錦涛氏が総書記に就任して以来、続々と胡系派閥の要員に部長級の要職を継がせている。唯一上海市共産党書記の更迭は波乱万丈であったため、実現できるかどうかが、注目されている。
今年60歳の劉延東氏は、江蘇南通の出身で、清華大学化学部に在学していた。1982年から青年団の書記や主席などを歴任してきた。学歴も政治経歴も胡錦涛氏の後輩にあたり、言わば胡氏と同じ「青年団派」「清華大学派」という政治背景を持つ。