日時:2005年8月31日午後6時半
場所:日本外国記者クラブ(日本外国特派員協会)=東京都千代田区有楽町1-7-1 有楽町電氣ビル北館20F
内容:英語でのスピーチと質疑応答
中国が初めてインターネットに接続してから11年が過ぎ、もはやサイバー後進国とは言えなくなった。かつては研究者と政府官僚しかアクセスできなかったが、世界第二位のユーザーを抱えるまでに発展した。
しかし、反面、その発展に犠牲になったものなにか。何百万人という中国の若者が余暇のほとんどすべてをインターネット・カフェでオンラインゲームにうち興じているのに対し、政府は、当局に批判的なウエブサイトやニュースサービスから中国国民の目に触れないように奮闘している。国民はインターネットの力を手にし、ネットを使うことで官僚に対する不満をますます口にし出し、今年初めに中国各地でみられた反日デモを組織するにも最大の効果を発揮している。
張尓平博士は、中国社会に与えるインターネットの影響を研究しており、31日に日本外国記者クラブで研究の成果と見解をお話します。張博士は、インターネットによりどのように社会が変っていったのか、また一方で中国共産党には両刃の剣となっている。ネットは、経済発展に不可欠なツールであり、政治的論議の自由化を推進するものなのである。
張教授の訪日は時宜に適っており、海外のハイテク企業は中国当局のウエブサイト検閲に手を貸しているとの批判をますます受けるなか、最近では過熱気味のBaidu.comの新規公開株買付情報などで、中国のインターネットは投資家にとってはホットなターゲットになった。
張氏は北京第二外国語学院で英語学士号を修め、タフト大学フレッチャー校で修士号、ハーバード大学ジョン・F・ケネディ校で行政学修士号など米国の四つの学位を取得した。現在は、米国に帰化し、ニューヨーク・シティを本拠とする独立研究機関のアジア研究協会でエグゼクティブ・ディレクターを務めている。
要予約。申し込みはクラブのフロント(電話03・3211・3161番)かオンラインで(http://www.fccj.or.jp)
料金は一人1750(税込)ビュッフェ・ディナー付。予約キャンセルは24時間前まで、それ以降は不可。