【大紀元日本9月8日】拉薩市チベット自治区の創立40周年を祝う活動を行っている最中、中共当局は、チベット独立活動を取り締まりを強化すると発表。中央政府は、賈慶林・政協主席が率いた高層幹部52人からなる中央代表団を現地に送り、祝典の活動に出席した。VOAが伝えた。
海外のチベット独立活動家によると、40周年を祝う活動は中共当局の宣伝手段で、目的はチベットの独立を求める叫び声を封じることだという。
過去数十年来、中共はチベットの独立を求める声を抑えている。独立活動に取り締まるのもチベットの経済発展を確保し、貧困を排除する目的にあると当局は述べている。中央代表団団長・賈慶林政協主席の発言は、引き続きチベットの統治を強硬なものにする中共の態度を表明している。
1950年中共の軍隊がチベットに進駐した。9年後に、チベットの精神的指導者、ダライ・ラマはインドに亡命し。1965年、中共当局は西蔵自治区地方政府を創立することを宣言。しかし、チベットを占有した中共当局は、チベットの文化と宗教を尊重しなかった。
40年来、チベットは今なお依然として中国の最も貧しい地区の1つで、住民の衛生と教育水準も非常に低い。
国際チベット運動応援組織のサンダースによると、「中国政府の資料を見てみるならば、チベットの経済の主な発展は、行政領域である、つまり、政府と党の機関。その他の方面では実際には発展していない」という。
中国によるチベットでの大規模な投資は、現地のチベット人に就労の機会をそれほど与えているわけではない。その代わり、大量の漢民族の移住者が、現地の独特な文化を破壊したと、海外のチベット独立活動家は述べた。
AFP通信のニュースによると、中国の政府は認めていないが、チベットは深刻な売春問題を抱いている。売春婦は、数千人か何万人にも達している。拉薩市に現在およそ1千軒の売春宿があるという。米国の人権報告書によると、拉薩市の売春婦の数は、1万人を上回るかもしれないという。地元の人によると、チベットの売春婦は主に漢族の女性であるが、チベット族の女性も近年多く増えている。
チベット海外組織によると、チベット売春問題の深刻化は、その根源が中共軍隊の進駐にあるという。多くの売春宿が兵営の近くに設置している。チベット亡命政府によると、チベットの駐在軍人数は約30万人という。
拉薩空港に貼っている各種の宣伝ポスターの中、コンドーム使用警告とエイズ防止の巨大広告看板は目立つ。ホテルの周囲にある主要な大通りの路上には、「洗浴」、「マッサージ」のネオン灯看板がひしめきあう。看板の下に立っているのはきれいに着飾った、笑顔で客を引き寄せる若い女性ら。
しかし、チベットの地方幹部は記者の取材で、売春問題を完全に否定した。現地人民代表大会常務委員会のビエンバー・チレンが、「私達は今やっているのは改革開放で、売春宿ではない。あれらはすべて第三産業で、足を洗ったり、髪を洗ったりするサービスだけ」と話している。