【大紀元日本11月16日】日本弁護士連合会による第48回人権擁護大会が開催された鳥取市で、日本の法輪功学習者らはこのほど、大会に集った弁護士や市民らに中国で起きている法輪功に対する弾圧の実態を実演で示し、迫害停止の支援を呼び掛けた。
同大会には自由参加の市民も加わり、憲法の改正、障害者の生活保障および住宅安全の保障などについて討論が行われた。当日、大会の二会場には数千人が参加。日本の法輪功学習者らは、大会参加者らに、中国で起きている法輪功に対する迫害停止に支援を呼び掛けたほか、日本で本年4月に中国大使館や迫害の首謀者である前中国国家主席・江沢民に対して法的手段に訴えたことを紹介。また、中国国内で法輪功を支援したため不法に営業を停止された人権弁護士・高智晟(ガオ・ジチェン)氏の支援にも関心をよせるよう呼び掛けた。
法輪功学習者は会場外で横断幕およびパネルで迫害の実態を伝え、中国で法輪功学習者らが受けている酷刑や残酷な迫害を実演した。
本大会の執行委員は、本紙記者のインタビューに「江沢民などの中共高官らに対する提訴を支持します。法輪功の弾圧は誤った行動です。かつて自分が中国を訪問した際、人々は劉少奇(※)が迫害され死亡したことすら知りませんでした。中国には言論、信仰、真実を知る自由と権利がありません」と指摘した。同執行委員は、「九評共産党(共産党についての九つの論評)をぜひ読みたい」と述べた。
この活動の協調者である伊賀氏は「日本各地から法輪功修煉者50人余りがここ鳥取に集まり、本大会に参加する人権弁護士らに法輪功の真相を伝え、高智晟弁護士を支持するよう呼び掛けています。中共は日本国内においても法輪功学習者に対して誹謗、嫌がらせや威嚇など、人権を侵害する行為をしていることも弁護士さんたちに知ってもらいたいのです」と活動の趣旨について述べた。
酷刑を実演する金子容子氏は、「21世紀なのに中国は未だに残酷な迫害が行われていることを日本の人々に知ってもらいたいのです」と話した。金子氏は残酷な迫害を1年6ヶ月にわたって実際に経験し、日本に2003年11月帰国した。金子氏は、迫害を実体験したからこそ、中国共産党の野蛮な行為を停止するよう呼び掛ける義務が自分にあるとし、社会に対してより多くの関心を寄せるよう訴え続けている。
※劉少奇―毛沢東に継ぐ実力者と言われ、1959年4月に共産党、国家、軍のすべてを掌握し毛沢東を越えたが、文革で迫害され失意のうちに死亡、後に名誉回復した。