【大紀元日本11月29日】13日吉林省の化学工場の爆発事故で、大量の有毒化学物質が松花江を汚染し、ハルピン市が四日間の断水を強いられたことに続き、24日に重慶市デン江県でも同様の事件が発生し、揚子江の支流・竜渓河が大量のベンゼンに汚染された(28日既報)が、湖南省の冷水江市で先日、化学工場から有害物質を含んだ廃水が大量に資江に排出されたことが明らかとなった。中央社が伝えた。
香港の文匯報は現地政府幹部の発表を引用し、湖南省冷水市の金信化学工場は、大規模な修理工事中、廃水を貯める池の一部が決壊し、大量の廃棄物が一気に資江に流れ込み、アンモニアや、窒素などの有害物質が大量に検出されたという。25日に現地の給水が12時間以上にわたり中止された。
重慶市で発生した化学物質汚染事故の続報
24日、重慶市デン江県で起きた英特化学工場の爆発事故で、有毒物質ベンゼンが大量に揚子江の支流・竜渓河に流れ出たことが明らかになったが、政府関係者は周辺住民に健康被害はないと発表した。自由アジアラジオ(RFA)が報じた。
地元紙「重慶晩報」によると、事故後、付近の河川で魚が大量に死んでいるのが発見され、さらに英特化学工場が安全生産許可証を取得していないことが発覚。デン江県の安全生産監督管理局の局長・高永禄氏によると、今年6月に工場を検査する際に、少なくとも19箇所に安全性の問題を発見し、工場側に改善を要求したが、操業停止は命じなかったという。
現地住民ら約1万人が緊急避難したが、工場には数十人の従業員が残り、汚染物質の処理に当たっている。現時点では、従業員らは体調不良を訴えていないという。
自由アジアラジオの記者は重慶市安全生産管理局、中国国家環境保護総局などの政府機関に電話取材し、事故原因を尋ねたが、いずれも回答を得られなかった。