【大紀元日本12月6日】 元米国高官筋によると、北朝鮮の国家収入約40%が国際犯罪によるものであるという。オーストラリア、北アイルランド、米国での法廷審理が当問題に関する新しい事実を明らかにした。RFAが伝えた。
北朝鮮製の偽造100ドル札を購入と拡散の容疑にされたアイルランド労働党総裁のショーン・ガーランド氏(71)は、1日の審問に召喚されたが出席しなかった。司法当局は来年1月18日に次回の公聴会を設定したと発表。
元米国務省極東太平洋顧問のデビッド・アッシャー氏によると、平壌指導層の生活様式は、国の貿易赤字と経常赤字にもかかわらず、向上しているという。同氏は、「平壌市内の店頭とその他地方都市の売店も外国製の服、食料、TV等で溢れかえっており、指導層の生活も改善されたように見える。では一体どうやって?簡単に言うと、犯罪で手に入れたもの」と指摘、「オーストラリア当局が2003年4月、ポン・スー号を拿捕し、麻薬の密輸を水際で食い止めたが、これが平壌当局の一面である」と述べた。
乗組員を弁護したナーレン・ワルダ弁護士によると、北朝鮮当局はポン・スー号との関与を否定し、乗組員の一存であったと主張しているのだという。同弁護士は、「1億5,000万米ドル相当のヘロインが押収されましたが、これは偶然ではありません。北朝鮮当局は麻薬の密輸ビジネスを行っているのです…船体には北朝鮮労働党と総書記の名前が書かれていました」と述べた。
アッシャー氏は最近の講演で「北朝鮮当局は、その犯罪の足跡を隠蔽するために中国の秘密犯罪組織『蛇頭』などに密輸業務を依頼しています。直接手を汚さない…現在中国で流通している覚せい剤の大部分が北朝鮮製」と述べた。1988年から2000年まで、日本の警察当局は北朝鮮製の覚せい剤1,500㎏を押収した。「これは同時期に日本に流通した覚せい剤の35%にしかすぎず、純粋価格で7,500万米ドル、末端価格で3億米ドルに相当する」と同氏は述べた。同氏は現在、北朝鮮の外交政策と経済政策に国際犯罪を挙げている。「要するに、北朝鮮は労働党が指導する専制国家で、ギャングのファミリー組織に似ている」と述べた。
国際捜査機関は、北朝鮮が麻薬だけでなく、偽造米ドル紙幣の拡散、ワシントン条約に違反する動物の密輸、違法資金浄化、大量破壊兵器にも関与していると見ている。北朝鮮当局はこれら全ての容疑を否定している。