【大紀元日本1月9日】チベットの歴史に関する名書『セブン・イヤーズ・イン・チベット』の著者、オーストリアの世界的登山家ハインリヒ・ハラー氏が8日、93歳で亡くなった。
BBCによると、第二次世界大戦で、イギリス軍の捕虜になったハラー氏は登山仲間とともに、ヒマラヤ山脈を越える決死の脱出を図った。逃亡の果て彼らはチベットの聖地へとたどり着き、ダライ・ラマ14世に出会い、親交を深めたという。
1953年、ハラー氏は実体験を回想録として『セブン・イヤーズ・イン・チベット』を出版、その後、48カ国語に翻訳され、ハリウッド映画となった。ハラー氏は1938年、スイスアルプス三大北壁の1つとして知られるアイガー北壁の初登頂で有名になった。
ダライ・ラマ14世は昨年、「チベット亡命政府はチベット独立を求めているのではない。中共政権がチベット独特の文化および伝統を保護し、チベット人に真の自治を与えるよう希望している」と発表した。