【大紀元日本1月21日】中共汚職官僚の「名言(迷言?)」は「笑える」だけでなく、ある程度「哲理」を含んでいるようだ。彼らの言い分を聞いてみよう。
戚火貴 金は全部吐き出したのだから、死刑判決は不当だ。
孟慶平 私と彼女(愛人)たちの愛情は本物なのだ。
張二江 すべては女の招いた災いだ。
周継 贈賄者は多すぎて覚えていないが、贈り物をしていないあの数人だけは覚えている!
叢福奎 佛は私を守ってくれない!
李真 あなたが実業界にいるのは金を稼ぐためで、私が官界にいるのは出世するためだ。あなたは実業界で権力の支持を必要とし、私は官界で経済的支持を必要とする。私はあなたのビジネスを支え、あなたは私の政治基盤を支える。ということは、私が出世すればするほど、あなたも儲かるということだ!
馬紅妹:私は自分を「人民の公僕」と見なしている、衣、食、住も国の物を使ってどこが悪いの?
劉方仁:もし私に来世があるのならば、必ず法律を学び、法律の仕事に従事したい。……
職務上の便宜を利用して37万元を収賄、個人財産542万元の出所について説明ができないため起訴された湖北荊門市・元市委員会常務委員、市政治法律委員会書記、兼市公安局局長・廖祥政は、取り調べ審問中によく「典型的な」懺悔の言葉を口にしたという。「もしもう一度機会があれば、脚を折られても二度と賄賂をもらわない。」一方彼の妻は、取材に集まった記者たちを叱責した。「あなたたちはなぜいつも彼を叩くのよ! 彼は気の小さい人だから、めげてしまって話も出来ないじゃないの・・・!」
廖祥政の切実な懺悔の言葉を聞きながら、まだ暴露されていない汚職官僚たちは冷や汗をかいて無意識に自分の脚を触ってみたかもしれない。
「もし再犯するならば、私の腕を切り取ろうが、脚筋を切ろうが、処分はお任せします。」これは、たびたび映画のシーンに出てくるお決まりのセリフだ。
当然、廖祥政がこの様な言葉を思わず法廷で口にしてしまっても驚くにあたらない。もらった賄賂の大部分はおそらく企業のボスたちからだが、一部はあの筋からのものだからだ。彼らとは兄弟呼ばわりするほどの仲で、彼らと「隠語」を交わすのも日常茶飯事なのである。
廖祥政の妻は夫が犯した罪よりも、その小心ぶりが気になるようである。記者たちに向かって取材するなと怒鳴る態度には、一同唖然としてしまう。しかし、幸い彼は「小心」だからよかったのであって、もっと肝が大きかったらいかほどの国家財産が懐に入ったか知るすべもない。もしかすると廖祥政は本当に小心な人間で、収賄後に不当な要求を受けても断る勇気がなく、言われるまま行動に移しただけかも知れない。
彼の話が他の貪欲な人間に警鐘を鳴らすことを望む。しかし、まだ隠れて汚職する官僚の何人が自分の脚を惜しんで賄賂を断念するだろうか?収賄後、処罰から逃れるために自分の脚さえ惜しまない汚職官僚もいる。病気にかかり、あるいは交通事故で入院したおかげで思わぬ大金を手に入れた汚職官僚もいる。
15万元もの賄賂を受け取った重慶市涪陵区白涛鎮の元党委員会書記・白明宗は紀律検査委員会の審査から逃れるため、窓から跳び降りて逃走した。まさに、脚が折れる危険を冒してまで賄賂を受け取りたかったのだろう。元綏化市委員会の書記・馬徳は入院中、一週間で240万元受け取った。これらの汚職官僚にとっては、脚が折れたり、病気で入院したりするのも悪いことではなさそうだ。
廖祥政の「迷言」も大きな戒めとはならなかったようだ。数人の「先輩」同様、また世間の人々に食後の笑い話を提供したに過ぎない。