欧州委員会デンマーク議員団代表、「共産専制譴責決議案」を提出

2006/02/01 更新: 2006/02/01

【大紀元日本2月1日】欧州委員会(PACE)が「国際社会における、共産独裁政権の犯罪行為を譴責する必要性」を決議した前日の25日、欧州委員会デンマーク議員団代表、デンマーク人民党スポークスマンの、モーテン・メッサーシュミット議員がラジオ自由アジア(RFA)の取材に応じ、共産党を譴責する決意を改めて表明した。RFAが伝えた。

メッサーシュミット議員は、これまでにドイツ・ナチスに対する譴責は行われてきたが、同様に欧州大半に影響を及ぼし、人民に巨大な災難をもたらした共産党はいまだに譴責されていないと指摘した。取材内容の詳細は以下の通り。

―共産独裁による犯罪行為を譴責する議案の状況背景ついて。

「30年代のドイツ・ナチス政権に対しては、大規模な調査と譴責が行われてきたが、共産政権統治下で起きた犯罪行為に対しては、50年近くワルシャワ条約に束縛されていたため、欧州諸国で譴責されていなかった。そこで、私たちは同議案を提起し、欧州諸国の多くで民主と人権を奪った共産党を譴責することにした」

―仏ストラスブールの欧州人権裁判所での評決も視野に入れているのか。

「決議を通じ、世界に対して伝えるべき最も重要なことは、広範囲の地域、人民の多くが共産主義の統治により、選挙権の自由もなく死亡したという事実を認識し、譴責すること」

―大多数のデンマーク人は、この問題をどう見ているのか。

「デンマークの殆どの人は同決議案について、自分と同意見。欧州、中国、キューバなど如何なる場所でも、一個人として、一政治家として、基本的人権を尊重すべきであり、人々は政党を選択する権利と自由がある。しかし、東欧、今日の中国、キューバ、北朝鮮の人民は選択する権利すら与えられていない。人民には拒否する権利があるべきだ」

―共産党消滅後の未来展望について。

「世界においても、同決議案が通過することを望んでいる。ワルシャワ条約はすでに存在せず、10カ国あった元共産圏はすでに欧州連合に加入しており、未来は明るい。世界の非民主国家は、共産主義を原理としている。これらの国家には反体制民主派もおり、外界はこれを支持しなくてならない。とりわけ、欧州連合が発するメッセージは重要」

―中国共産党は、過去に中国人民を大量殺戮し、文化大革命、天安門事件、法輪功の迫害などがあるが・・・・この事実は知っているか。

「はい、法輪功、勿論」

―現在、既に730万人が中共を脱党している。脱党が中国と中国人を救うという見方について

「欧米の議会で譴責しても、中国人民が自ら行動を起こさなければ、事はうまく運ばない。信仰の弾圧など、残虐な殺害の歴史を繰り返さないためには、自ら共産党を脱党することだ。台湾の民主政治を支持し、中国の人民自らが、民主を勝ち取れるよう、多くの人々が中共から離脱することを呼び掛ける」

―議員として、デンマーク政府が中国の人権問題に対してできることは何か。

「デンマーク政府が、台湾に対してきちんとした態度がとれるよう促した。台湾は自由民主の中国人国家。議員としてやるべきことはたくさんある。この譴責決議案もその一つだ」

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