紅海でフェリー沈没、314人救出、185人死亡、行方不明約900人

2006/02/04 更新: 2006/02/04

【大紀元日本2月4日】エジプトの運輸省当局は、サウジアラビア西部の紅海沿岸の港町ドゥバーを現地時間の2日夜に出港したエジプトのフェリー客船「サラーム98」(乗員乗客約1300人、11800トン)が直後に、海上レーダーから消え、沈没したことを発表した。エジプトのマンスール運輸相は2日経った4日、フェリーが沈没する前、船内で小規模な火災があった事実を明らかにし、「消火活動をしながら航行を続けた」という。テロとの関連性は否定した。詳しい事故原因は調査中。現場では、救助活動が続けられているが、ロイター通信によると、314人が救出された一方、185人の遺体が収容され、残る約900人の安否は不明であるという。

同通信によると、乗客1272人のうち、1158人はエジプト人で、99人はサウジ人、ほかはシリアなど中東・アフリカ諸国の出身者と、カナダ人一人が含まれていた。 

現場海域の天候は当時、悪く、高波に襲われていたという。北部にあるスエズ運河管理当局によると、紅海に位置する船舶はレーダーでほぼ把握しており、沈没した船が他の船と衝突した事態は考えられないという。

同フェリーが到着するはずだった紅海南東部沿岸のサファガのゲートでは、肉親の安否を気遣い、情報を求める家族が詰めかけた。乗客のほとんどは出稼ぎに出ていたエジプト人であるという。

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