【大紀元日本2月8日】中国人民解放軍はこのほど、調整改革が完了し、兵力を20万人削減、230万人体制に移行したという。この中で、海軍、空軍、第二砲兵、作戦部隊は総戦力に占める割合が比較的増大したが、陸軍は前例の無いほど縮小した。米国防省筋によると、中共当局はここ17年、国防予算を毎年10%以上増額、米国、日本、台湾等の西側国防当局は、極東地域における中共軍の脅威に警鐘を鳴らしている。このような世界的風潮の中、中共当局は「軍縮」を対外にアピール、心象を改善したい意向があるとみられる。また、軍事アナリストの一部には、中国人民解放軍が、西側先進国の戦力改編構想「小規模ながら戦略性に富むハイテク型軍隊」を目指していると指摘する向きもある。
中国大陸の情報筋によると、中国人民解放軍は2003年に策定した計画により兵力20万人を削減したという。今回は第10次削減計画の実行。新中国成立時、人民解放軍勢力は550万人だった。1950年6月の第一次兵力削減では、400万人に改編された。85年、_deng_小平・元軍事委員会主席が100万人削減を発表し、319万人前後体制に変更した。97年、中国政府は3年以内に50万人を削減すると発表し、250万人体制になった。2003年、中国はさらに20万人削減を発表し、230万人体制に移行した。今回の20万人削減の内、17万人は将校であるという。