【大紀元日本2月17日】アメリカ経済紙「バロンズ」のある文章が原因でグーグルの株価が暴落した。マーケティングがグーグルの動きについて意見が分かれている。一部の専門家では、急速に成長したグーグルの最大な問題とは彼らの不確定性で、いま現在それの株の本当の価値を判断することができない。VOAが伝えた。
*グーグルには多数の圧力に直面
同紙に掲載された文章はグーグルにとって痛烈な一撃となった。この文章でグーグルについて暗い予想をした、グーグルの株は未来に向って200ドルを割り込むだろうと。この分析文章のマイナスな影響がすぐ現れ、グーグルの株価は月曜から16・92ドルも下げた。
グーグル月曜日終了時の株価は一株345・7ドルで、下げ幅は4・7%だった。先月にはグーグルの株は一時475・11ドルの最高を更新した。
バロンズによれば、ヤフーやマイクロソフトなどの競争相手による脅威があげ続け、しかもグーグルがネットトラフィック量について偽装工作をしたと指摘された。グーグルのようなネット広告に依存する会社にとって、トラフィック量は直接広告の収入に影響を及ぼす。
さらに、グーグルには成長スピード鈍化や広告主の広告価格の圧力をうけるだろうとバロンズの文章が指摘した。グーグルは最悪一株188ドルまで下げるだろうと文章の作者が予測した。
*不安定さ
グーグルの株は一体いくらに相当するのか?グーグルに楽観視する一部の分析師によれば、グーグルの潜在的な価値は一株600ドル前後である。パイパー・ジャフレイ(Piper Jaffray)社の専門家は今年始めこのような予測をした。月曜日グーグルの株が350ドル以下になったときでも、グーグルは大丈夫だとパイパー社のアナリストが依然マスコミ対してこう言った。
しかし、金融会社キャンター・フィッツジェラルド(Cantor Fitzgerald)のアメリカ市場ストラジストのマーク・ぺド氏によると、ブランドが強くてもグーグルのいまの不安定性から起因する問題を隠すことはできない。
「アップル社は昔から有名なブランドを持っているが、危うく倒産しそうになった。ヒューレットパッカードとコンパックも同じく厳しい試練を体験した。したがって、順風満帆ということはありえない、なんらかの挫折を味わうだろう。グーグルはいま挫折と直面している。しかし、もし彼らには安定した収入があれば、グーグルは倒れないだろう」とぺド氏は言った。
しかし、グーグルの財務報告では市場の予想を達成できないため、もっと透明度をあげることで、マーケットをより客観的に判断し、はじめて株を予測できる。ペド氏の認識では、現在、グーグルの株価予測に多様性があることは、グーグルの不安定からきたものと同氏は分析する。さらに、トラフィックを偽装することで実際に存在しない収入を増やすことができるが、もし偽造工作が証明されれば、グーグルは高い代価を支払うことになるだろうと警告した。
*有名であるがゆえに
中共政権の圧力屈しネット封鎖に協力したgoogle(AFP)
スイス連合銀行のアナリスト・サーチェル氏が、サンフランシスコ・クロニクルの取材で、当時だれもがこの無名な企業を祭り上げた。サーチェル氏によると、グーグルの株売買は情緒的なもので、彼はグーグルの評価を「中性」に調整した。
一部の分析では、競争相手以外、クリック数の偽造や最近グーグルの中国政府の圧力に屈する問題などで市場にマイナスの影響を及ぼしている。これらの批判はグーグルが有名であるがゆえに招いた結果だとサーチェル氏がいう。
「グーグルは高速に成長してきた、また多元化の方向に向っている、もちろん彼らのやり方に批判する人もでてくるだろうし、彼らを称えるアナリストもでてくるだろう。誰に対しても好かれるわけではない」
*成長の煩悩
「いま現在ある一部の批判は指摘で、多くの人は気にしないだろう。しかし、もしクリック数の偽装が証明されれば、グーグルのイメージが傷つく、一部の広告主が身を引くだろうし、相当マイナスの影響になる。」とペド氏がいう。
ぺド氏はさらに指摘し、「新興企業には多くの道があり、絶えず拡張できるが、しかし一旦大きくなると、成長を維持することがだんだん難しくなる。グーグルは今この問題に直面しはじめた、これは所謂『成長の煩悩』である。一部の分析で、グーグルの多方面の拡張がこの発展を牽制する」と批判した。