中国黄菊副首相、膵臓がんで入院、政界を引退か

2006/02/23 更新: 2006/02/23

【大紀元日本2月23日】香港の英字新聞「サウス・チャイナ・モーニング」は22日、中共政治局常任委員・黄菊氏(67)が膵臓(すいぞう)癌に罹ったことが判明と報道し、政界を引退する可能性があると示唆した。

膵臓がんで入院し、引退の可能性がある黄菊副首相

報道によると、中国国務院の黄菊副首相は、2度にわたり中共政治局常任委員会を欠席し、すでに1ヶ月間姿を見せていないため健康状態が心配されていた。複数の消息筋によると、黄副首相は、旧正月前に受けた定期健康診断で膵臓癌と診断され、短期間では公務に復帰できないほど病状は思わしくないという。

現在、上海の病院に入院している黄副首相は、江沢民・中共前国家主席が率いる「上海閥」の一員で、胡錦濤総書記が如何に今回の事態を対応するかによって、前国家主席の現行政治に対する影響力が分かるとみられる。

黄副首相は1991年に上海市長に就任し、1994年に上海市委書記に任命されたと同時に中共政治局へ入り、2002年に政治局常任委員になった。同氏は、現任9人の政治局常任委員の中で、前国家主席ともっとも親密な関係を持っているとみられる。

報道によると、黄副首相の職務について、暫時的に曽培炎、呉儀、回良玉の三副総理が担当するとみられる。アナリストによると、黄副首相は、中国国務院で経済および金融政策を主管しているが、今回の入院で、中国の経済および金融の状況には影響はないとみられている。

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