ホワイトハウス歓迎式典の抗議事件に関する声明

2006/04/24 更新: 2006/04/24

【大紀元日本4月22日】米ホワイトハウス前で20日に行われた胡錦濤国家主席の歓迎式典で、大紀元の女性記者・王文怡(ワン・ウンイ)氏(47)が胡錦濤の発言の最中、報道陣席からブッシュ大統領に「彼の殺人を止めさせよう」「法輪功に対する迫害をやめさせよう」「中共が法輪功学習者の生体から臓器を摘出」などのスローガンを叫び、胡錦濤の法輪功迫害に抗議した事件がありました。王氏は、大紀元記者の身分で歓迎式典に臨時の取材パスを得ていたが、大紀元は彼女からこの行動を取る話しは事前にまったく知らされていませんでした。同氏の行為は大紀元を代表して抗議した立場ではありません。弊社の記者としてその場で法輪功学習者としての抗議行為を取り、プロフェッショナル倫理に違反した行為について、弊社は遺憾に思っており、ブッシュ大統領とホワイトハウスの式典関係者に謝罪をしました。

しかし、王文怡氏の異例の行為の背景は、世に知られる必要があると感じています。

弊社は最近、二人の証言から始まり、中国瀋陽にある法輪功学習者を監禁する蘇家屯秘密収容所で行われた法輪功学習者の生体から臓器摘出の事件をスクープ報道しています。弊社は3月9日、ある元在日の中国人記者から大紀元にリークした、蘇家屯秘密収容所と関連病院が臓器摘出して販売するために2001年から数千人の法輪功学習者を殺害している情報を報道しました。その後同病院で勤めていた看護婦の証言も獲得、公開しました。 その後、弊社は蘇家屯の関連病院を含めて中国各地の臓器移植手術を実施している主要病院に対して調査を行いました。調査により、蘇家屯秘密収容所で起きたことは、中国大陸において単なる氷山の一角に過ぎないと分かりました。

王記者は、二人の証人を常に同行してメディアの取材および議会前で事情陳述しました。また、この事件の調査チームのメーンスタッフでもあります。彼女が自分の医学知識と経験を使って事件の解明に大変重要な役を果たしました。彼女とほかのスタッフの努力により、中国の8カ所の臓器移植病院で移植用臓器が生体から、しかも法輪功学習者の生きている人体から摘出した証言を集めました(取材の録音テープは新唐人テレビ局の報道までご参照)。調査では、臓器移植執刀医師が患者に急いで手術を受けるようにと伝えています。5月まで手術を受ける場合、即手術ができますが、それ以後臓器の入手は難しくなると公言しています。

これらの医者の発言から、一つの恐ろしい事実が見えてきました。法輪功学習者が臓器移植ための臓器バンクにリストされているのです。蘇家屯秘密収容所事件が暴露された後、中共政権が証拠を消滅するため、法輪功学習者に対して殺害しています。

このようなあまりにも残酷な現実は、自ら法輪功学習者でもあり、そのため帰国して重病で危篤だった父親の見舞いが許されなかった王氏に重大な衝撃を与え、どうしても世界に伝えないといけないと感じ、今回の行動を取った動機ではないかと想定されます。

王氏はニューヨーク在住の中国系米国市民で、医学博士としてマウント・シナイ病院に勤務。1998年から法輪功を修煉しはじめました。法輪功が中国で弾圧された後、積極的に法輪功迫害問題に訴え、活動してきました。昨年5月、中国にいた父親が亡くなった際、中国大使館に帰国するビザを申請しましたが、拒絶された経緯がありました。

記者としてプロフェッショナル倫理に反した王記者の行為には遺憾の思いはありますが、法輪功学習者が殺害され臓器摘出の問題を世界に呼びかけた心情は良識ある人々には理解されるものと確信しております。今日、弊社に蘇家屯秘密収容所事件をリークした二人の証人も公の場に表れ、命を掛けてこの悲惨な事件を世界に証言しました。大紀元はここで、国際社会が中国で起きている中共政権による自国民対する極悪非道な迫害を直ちに阻止するよう望みます。この人道に反する迫害を容認し、あるいは無視することこそが、本当の人類に対する侮辱であると我々は強調したいと思います。

大紀元時報グループ

4月21日
関連特集: