NPO法人 日本法輪大法学会
会長 鶴薗 雅章
中国商務部長・薄煕来の来日に対する抗議理由
中国商務部長・薄煕来は、経済産業大臣二階俊博の招聘で27日に日本を訪れ、東京で開かれる「日中省エネ・環境総合フォーラム」に出席します。日本法輪大法学会は26日に、二階大臣と小池百合子環境大臣などの国会議員らに同部長の入国を拒否するよう嘆願しました。
薄煕来は、大連市市長や市委員会書紀、遼寧省長の在任中に、法輪功学習者への迫害や、拷問などを指示したことで、多くの法輪功学習者を死に至らしめました。
遼寧省は法輪功への集団迫害が最も深刻な地域の一つです。国際人権組織の調査によると、2004年4月まで薄煕来が遼寧省省長を在任中に、少なくとも103人の法輪功学習者が拷問により死亡しました。特に、遼寧省瀋陽に起きている生きたままの法輪功学習者に対する臓器狩りの組織犯罪に、免れない重要な責任があります。本年3月から複数の証人が、遼寧省瀋陽市にある蘇家屯秘密収容所で2001年から、「生きている法輪功学習者の臓器を強制摘出・販売、体を焼却処分する大量虐殺が行われた」と証言しました。
これまで、薄部長は法輪功学習者に対する人権迫害で米国を含め世界7カ国で酷刑罪とジェノサイド罪で告訴されています。2004年3月、同部長はドイツを訪問する予定でしたが、ドイツの法輪功学習者と人権団体の強い抗議と譴責により、入国を阻止するようドイツ政府に求めたところ、薄煕来のドイツ訪問の日程が先延ばしされました。同年7月、米国コロンビア地方裁判所は法輪功迫害の起訴事実を認め、薄煕来と夏徳仁・大連市長に酷刑罪と大虐殺罪を認定しました。さらにカナダ国家警察局は、薄煕来を含む45人の、法輪功迫害の中共幹部を監視名簿にリストアップし、入国拒否や、ビザ発給禁止、国外追放または起訴することなどが可能になりました。
薄煕来のような犯罪者を招聘して日本に入国させるのは我々日本国民にとっても恥であり、日本政府の対応に強く抗議するとともに、中国大陸で行われている無辜の法輪功学習者らを対象にした「臓器狩り」の徹底調査と法輪功迫害の停止を中国政府に強く訴えるよう嘆願します。
日本法輪大法学会は、28日午後零時半から中国大使館前で抗議活動を展開し、同日午後5時に同所で記者会見を行いますので、各メディア関係者の皆様におかれましては取材のほどよろしくお願い申し上げます。
記者会見
日時:平成18年5月28日(日) 午後5時~
場所:中国大使館前
担当者:鶴薗 090-3229-3488(日本語)