中共政府の公費海外視察、04年度2千億人民元の出費

2006/06/14 更新: 2006/06/14

【大紀元日本6月14日】「上海証券報」が引述した統計数字によると、2004年度に中共政府が公費で海外出張した経費は、2000億人民元(約2兆8500億円)であるという。同紙によると、中共当局は2009年までに、農村建設の視察のため、政府の農業関係者約3万人を韓国へ派遣する予定。BBCが伝えた。

同紙は、これまで国際社会を視察するため、相次いで出国した都市部の政府関係者に羨望の眼差しを向けていた農村部の政府関係者もようやく海外渡航の口実ができたと示唆。海外視察者1人に付き、訓練教育費が100~150米ドル(約1万1400円~1万7100円)と単純計算、中共当局は3500万~5250万米ドル(39兆9000億円~59兆8500億円)の支出になるという。さらに交通費、食費などの支出は、数十億人民元(約数百億円)の加算になるという。

同紙は、中共政府職員が海外視察に熱中している背後には、視察を口実に公費で旅行できる理由があるからと指摘した。また、海外視察が、政府部門内の多くで、福利待遇となっていることも理由の一つとみられる。一部の地方では、腐敗した幹部の海外視察を向こう3年間停止しているところもあるという。

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