【大紀元日本8月5日】インドの首都ニューデリー市当局はこのほど、1匹のハヌマンラングール(猿の一種)を採用、地下鉄の警備に当たらせている。賃金は毎月約1万7千円で、現金ではなく、代わりに好物のバナナを与えている。
猿はインドでは、神様として神聖に扱われているため、悠々と街で生活している。最近、サルは地下鉄に乗り込んで、乗客にいたずらする事件が多発している。ニューデリー地下鉄の一部が高架橋で市街区を通り抜けているが、この部分は、ちょうどサル達の「常駐地域」で、猿たちが地下鉄の線路を占領するのも度々、安全運行に問題が来たしている。
神様の猿を強制排除することができないため、ニューデリー市政府は 「猿を持って猿を制する」という対策を持ち出した。
ハヌマンラングールは、体型が大きく、凶暴そうな容貌。いたずら事件をよく起すアカゲザルたちは、ハヌマンラングールを見るとすぐに逃げ出すことから採用した。
その働きぶりを期待されているものの、効果のほどは定かではないため、試用期間を設けているという。