中国:警察と民衆の衝突頻発、共産党体制が原因=VOA放送

2006/09/23 更新: 2006/09/23

【大紀元日本9月23日】近年、中国の警察と民衆との間で衝突が発生する事件が頻発しており、中国の指導者が提起した和諧(調和)社会のスローガンに、不和諧(不調和)の音色が混じりつつある。最近、広東省江門市の村で警察、民衆の衝突が発生した。同時期に、蘭州商学院において数千人の学生と警察が衝突する事件もあった。VOA放送21日の報道によると、一部の中国人視聴者は、こうした警察、民間の衝突問題は、その根源は共産党政権の政治体制であると考えているという。

*警察に暴行され負傷した問題が未解決*

新疆建設兵団に勤務の候氏によると、十数年前に警察によって暴行され負傷したが、問題は今なお解決していない。

「私は、新疆石河子供12団第10中隊に所属しています。1991年、私は、現地の派出所において拷問を受けて自白を強要された際、右目を殴られて不自由になり、肋骨4本を骨折しました。法医が私を撮影したところ、背中をベルトで打たれた傷が20本分余りありました。15年来、私は石河子政法部門と新疆部門にこの問題を報告しましたが、犯人は捕まらず、現在に到っても処理がなされていません。」

*良き警官を見つけるのはますます困難に*

山西省の李氏によると、数十年前の警察と今日の警察を比較すると、今は昔に及ばないと感じざるを得ず、映画《今天我急速》の馬天民のような良き警官を見つけるのはますます困難になっているという。

彼は次のように述べている:「現在、警察と公安系統に対する、民衆の心中における好印象感は、すっかりなくなっています。70年代において、警察は、人民に奉仕する(為人民服務)という大旗を掲げていました。例えば、《今天我休息》という映画においては、一人の警官が、日曜日に、民衆のためになることを数多くしています。しかし、現在の警察は、治安のために何の貢献もしていません。だから、現在の社会治安がますますひどくなっているのです。これは、警察の不作為の結果です。」

中国当局は、法執行の規範化等の方面において、いくつかの規則、条例を制定しているが、李氏の見解によると、これによって警察、民衆の衝突が減少することはないという。「中国の根本的な矛盾が解決されておらず、警察は、その中で、国家の暴力装置に充当させられているにすぎないのです」と述べた

*不法官員が警察に指示して民衆を弾圧*

遼寧省の李氏によると、現在の政治体制の下では、法執行人員は往々にして地方の共産党政官員の命令を聞くため、警察は、不法官員が人民を弾圧する道具になっているという。

「現在、中国の警察と民衆の衝突が発生している原因は、警察が仕えている共産党と民衆の衝突にあるのではなく、警察が仕えている一部官員です。こうした官員の不法行為が民衆の反抗を引き起こすのであり、彼らが、警察に指示して民衆を弾圧させているのです。私は、(警察、民衆が衝突する)深層の原因は、現在の中国における政治体制にあると思います」。

*公安部門が世論を監督*

河北省の張氏によると、現在、中国においては一つの怪現象が発生しており、世論が公安人員の行為を監督するのではなく、公安部門が世論を監督しているという。

「私は、中国の警察の素質、民衆の素質は向上していると考えます。新聞メディアの問題について、世論による監督が謳われていますが、実際のところ、現在目にしているのは世論による監督ではなく、世論に対する監督なのです。一部の方面において、世論は公安機関と官員の監督を受けなければならないのです」という。

関連特集: