中功創始者事故死:中共当局、遺体引き渡しを画策

2006/09/27 更新: 2006/09/27

【大紀元日本9月27日】ロサンゼルス中功創始者・張宏宝氏に関する記者会見が9月20日に開かれ、張氏の家族は当局に監視されているので渡米できず、張氏の葬式手配が困難に遭遇しており、中国共産党(中共)当局は張氏の家族を強迫して、遺体を中国へ引き渡すよう画策していることが明らかになった。また、交通事故にかかわる更なる疑問点もあげられた。

記者会見は、中国反政治迫害同盟、張宏宝遭難真相調査委員会、米西庇護者協会、時仲論壇新聞社など約10団体が共催。スポークスマン、「社会民主の声」紙の編集主幹・劉因全氏が米国政府に人道的な援助を求め、中共の引渡し要求に拒否するように呼びかけた。

家族を脅迫し、遺体引渡しを要求

劉因全氏は、張宏宝氏の葬式問題はさまざまな障害にぶつかっていると示した。張氏の家族28人はみな中共当局に24時間監視され、張氏の母親は、遺体を中国に引き渡し、当局に葬式の手配を委ねる委託書に署名するよう要求された。

米国の法律では、必ず張氏の家族が渡米するか、あるいは委任状を提出しなければ葬式を執行することはできない。張氏の家族は当局の監視を受け、国際中功総会との連絡もできない状態。

劉因全氏は、「香港に張氏の秘書がいるが、ビザの問題で渡米できず、また数人の理事もデンマークにいるが同様にビザ問題で足止めされているが、これらは中共が介入している可能性がある」と述べ、張氏を誹謗中傷することで、中功の勢力を叩き潰そうとしていると示した。

事故死に更なる疑問点

劉氏は張氏の交通事故について、更なる疑問を三点明らかにした。一つは、警官の検死報告書と当時彼らがアリゾナ州の現地警察局で訪ねた現場処理を行った警官の証言が不一致。報告書には事故発生後、その場で死亡したとされているが、張氏が病院へ送られた後、治療の甲斐なく死亡したとの証言がある。また、事故発生は午後7時42分だが、病院での死亡時間は同8時過ぎであるとされているが、劉因全氏と張勇軍氏が警官から聞いた話では、事故発生後、30分経過して、アリゾナ州検死官許可証を持つ検死官が現場に来て、同検死官が車内の2人はその場で死亡を確認したので、警官は車を廃車処理の場所に移動し、そこで遺体処理を行った。

二つめの疑問点は、警官が車内で2枚の運転免許証を見つけたことで、一枚はLisa Wuで、もう一つはJenny Wuという名前だった。検死報告書にはLisa Wuの死亡を確認しているが、Lisa Wuの写真は、周勇軍氏の知っている張氏の身辺で仕事をしていたJenny Wuとは違う人物だった。劉因全氏は、もし警官が死亡したのはLisa Wuと確認したとすれば、当時運転していたのはJenny Wuではないことになり、するとJenny Wuはまだ生きていることになるが、彼女は行方不明。彼女は一体どこにいるのか?

三つ目の疑問点は、事故当時、重要な物的証拠となる、車のキー、張氏の財布、携帯していたノートパソコンの三点があったが、跡型もなく紛失していた。調査を始めようとしたところ、事故車が2週間前に持ち去られ、車に不振なものが取り付けられていたか調査もできなくなった。

中共による暗殺計画か

大紀元は先日、張氏の生前に接触したことのある、匿名の人物より提供された録音を受け取った。その中には、この人物と張氏が今年5月に話した会話が収録されていた。その内容は、張氏はすでに中共の行動についてある程度知っており、「事前に準備をし、最悪の情況を想定している」とこの人物に向かって話している。張氏の死亡は、同氏が中共上層部の不正を暴き出し、特に江沢民に関する情報を握っていたことと関係しており、今年2月に中共は張氏暗殺を計画していたことをこの人物は示した。

情報筋によると、張氏の死後、中国情報部門は山東省済南で功労受賞者祝賀会を開いて、功労者の業績を顕彰した、という。ネット上でも常に中共の暗殺に喝采を送る文章が載っており、他の宗教団体と反政府団体を脅かしている。

劉因全氏は、情報筋の分析によると、張氏と運転手は事故に遭う前にすでに襲撃され、麻酔剤を注射され、車にはリモコン装置を取り付けられ、遠隔操作で交通事故を起こした可能性があるとした。劉因全氏は各界に引き続きこの事件を調査するように呼びかけた。

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