北朝鮮、2001年からサンピョン里に核実験施設

2006/10/10 更新: 2006/10/10

【大紀元日本10月10日】北朝鮮核実験場所を巡り、韓国と米国の観測機関が違う結果を出し、正確な場所について論難が続いている。

金策(キムチェク)市・サンピョン里はどんな所か

9日午後、韓国国家情報院が新たに核実験場所で明らかにした所は、金策市サンピョン里付近だ。 金策市の北西 20km 程度の離れた地域だ。 こちらは、 1990年代に民間人たちを撤収させた所で、 また 2001年から人民軍 1個旅団が入って来て両江道ペクアム郡の方向へ道路を建設すると、地下トンネル工事を始めた。

特に注目すべきことは、サンピョン里に隣接するオクチョン里で、金策市が独自に開発した大理石鉱山が生産を始めたが、軍部が中断させて鉱夫たちを含めた民間人たちを皆撤収させた。サンピョン里の北と西の方角は、ほとんど人気の無い深い山里だ。

こんな条件を取り揃えたサンピョン里は、核実験場所として非常に良い地理的条件と環境を持った。 北朝鮮軍は既に 5年前の 2001年から、サンピョン里に核施設を建設した。

地震波は測定網の位置と方位によって、結果が少しずつ変わるから総合的な判断が必要だ。

韓国地質資源研究院は、ハデ郡からキルチュ郡の方向 15.4km 位の地点で、震度 3.6 規模の地震波を感知したと発表した。

地質資源研究院は、 8月中旬から核実験に備えて軍から観測員 6人の支援を受けて、24時間密着して見張って来た。 最近では、北朝鮮による核実験の可否を密着見張るために、休戦ライン付近に最前方観測所を設置して観測活動を進行した。

地質資源研究院の地震観測網には9日、地震発生の時生ずる P波と S波とが皆感知されたが, 波動が大きいS波がより大きく出て、研究院側は人工爆発という結論を下した。

研究院側では、震動規模が 3.6と感知されると、軽率に核実験可否を確証することができなかった。当初予想した 4.2~4.5 規模ではなかったが、直ちに探知結果を政府に知らせた。

一方アメリカ地質調査局は、北朝鮮で 4.2 位の震動を感知、時間は午前 10時35分と発表した。核実験場所は、北緯 41.294度、東経 129.134度と測定、キルチュ郡プングギェ里から北西22km離れた、マンタン山近くと公表した。 マンタン山は海抜 2205m、ハソン郡とオラン郡との境界を成す所にある。

[ガングゼヒョック記者(咸興出身, 2004年入韓)]
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