ドイツ経済研究所(DIW)は11日、ドイツが4年連続で世界最大の財の輸出国になるとの見通しを示した。
DIWは声明で「世界の競合国のなかでドイツの工業生産が比較的優位にあることが多く示されている」と指摘した。2006年上半期の財輸出は、自動車と機械主導により13%増の4320億ユーロ(5422億ドル)となった。上半期の輸入は19%増の3540億ユーロで、石油をはじめとする原材料コスト高が要因となった。
ドイツは財の輸出が堅調だが、サービス輸出は米国、英国に遅れをとっている。金融サービスなど高品質なサービスの国際取引が増加する一方、ドイツにとって重要な製造業は失速するとの見方から、サービス輸出の状況はドイツにとって不利な可能性があると指摘した。
ドイツ最大の輸出先は欧州連合(EU)加盟国で63%、第2位が米国で、中国への財輸出は約3%にとどまっている。
[ベルリン 11日 ロイター]