中共当局:チェチェン共和国の再建へ、3億米ドルを投資

2006/10/23 更新: 2006/10/23

【大紀元日本10月23日】中国訪問を終了したばかりのチェチェン共和国アル・アルハノフ大統領は10月19日、中国共産(中共)党が同国の再建に対して、3億米ドル(約357億円)の投資を明らかにした。これに関連し、11月初旬にロシアのミハイル・フラトコフ首相が訪中の時に、最初の投資項目について協議する予定。アルハノフ大統領は、ロシアの対外経済銀行は、中国・チェチェン両国間の保証人として、11月4日~11日の訪中時に、最初の投資項目についての両国間協議を行うことを示唆した。

*1期目の投資額が3700万強米ドル(約44億円)

アルハノフ大統領は、最初の投資項目がうまくいけば、中国側の自信につながるとし、チェチェン共和国に対して今後の継続投資を促すうえで非常に重要であると示し、最初の投資は主に農業領域に重点を置き、養殖漁業およびそれに対応する冷凍設備、商店を含む基礎施設であること明らかにした。

*チェチェン共和国、ドイツに対して投資を呼びかけ

アルハノフ大統領によると、実際、現在進行中の2項目の投資はモスクワ市政府を含むロシア地方政府による投資であるとし、中国のほかに、ドイツに対しても投資の勧誘を行っているという。

チェチェン共和国の内戦は終了したが、情勢はまだ安定していない。アルハノフ大統領は、武装勢力はいまだ、頻繁に活動していることを明らかにした。これに対して、投資者および投資項目が地元における安全対策について、当局の説明はなかったが、大統領は、ロシア連邦およびチェチェン当局が情勢をコントロールしていると説明している。

*チェチェンと浙江省間の覚書

アルハノフ大統領は今年の3月にロシア代表団の一員として、プーチン大統領に同行し訪中した。当時、プーチン大統領は中共指導者に対して、チェチェンへの投資を勧めたため、中共当局は経済が比較的に発達している浙江省を紹介した。これに対して、数日前にチェチェン代表団は、杭州および上海等地を訪問し、中国商工業界へ投資項目を紹介した。浙江省と協力体制を講じる覚書を交わしたという。

しかし、チェチェン当局指導者は石油領域の投資を中国側へ開放することについてコメントを控えている。情報筋によると、チェチェン共和国の石油は雑質が少なく、ロシアのシベリア地区の石油より遥かに高品質であるという。

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