中国福建省:強制土地収用で、農民と武装警察が衝突、村民十数人負傷、重体も

2006/11/16 更新: 2006/11/16

【大紀元日本11月16日】中国南部の福建省莆(フ)田市新度鎮頂厝(チゥオ)村で11日、警察と村民の衝突事件が発生した。政府調査人員が強制的に工事を開始したが、政府の土地収用に反対する村民数十人が阻止しようとし、当局は武装警察百人ほどを派遣して村民らの抗議行動を鎮圧した。村民十数人が負傷し、病院へ搬送されたが、重体に陥った村民もいたという。

香港メディアの報道によると、今年八月、新度鎮政府は変電所建設のプロジェクトを立てるため、頂チゥオ村にある4万平方メートルの土地を収用すると発表した。土地収用に影響を受けた村民たちに対して、667平方メートルごとに3万元(約44万円)の補償金を支払うという。

村民代表によると、頂チゥオ村は20万平方メートルの肥沃な田地があり、それぞれの村民は66・7平方メートルしか所有しておらず、村民は生活のたよりである土地を失えば、生きる術がなくなると多くの反対の声が上った。さらに、当局は正規の法的手続きを踏まえずに手続きを進めていることからも、村民の強い反対をもたらしたという。村民らはこれまでに何度も当局に対して土地の強制収用反対を訴えたが、当局よりの回答は一切なかったという。

11日、政府関係者が村民の反対を押し切り、現地視察を行った。この状況を見た村民は、直ちに30人余りの村民を組織してこれを阻止しようとした。双方の対峙が一時間ほど続いた後、突然百名に上る完全装備の武装警察が現場に到着し、手に持っていた警棒と盾で現場の村民を殴打し、十名余りを負傷させたほか、多数が殴られて気を失い、地面に倒れた。武装警察は村民を追い払った後、撤退した。

負傷した村民は、市内の病院に送られて治療を受けているが、一部の者は重症を負っており、うち一人の55歳の村民・鄭さんは、切開手術が必要で、危険

武装警察に乱打された村民たち

な状態にある。

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