ブラジル出身のスーパー・モデル、拒食症で死亡

2006/11/19 更新: 2006/11/19

【大紀元日本11月19日】ジョルジオ・アルマーニなど世界有名ブランドのモデルを務めたブラジル出身のアナ・キャロリーナ・レストン(21)さんは、拒食症による長期栄養失調が原因で11月16日に腎臓衰弱にて短い一生を終えた。レストンさんは身長約172センチで、死亡時の体重はわずか38キロしかなかった。中央社が伝えた。

レストンさんは今年に入って拒食症で死亡したモデルの2人目になるという。彼女は亡くなる3週間前から体の不調を訴えており、今月14日にフランスへの写真撮影も体の衰弱でキャンセルしたという。レストンさんは16日(日本時間17日)、ブラジルのサンパウロ市内の病院で死亡した。

英国メディアの報道によると、13歳からモデルを始めたレストンさんは中国や日本、トルコ、メキシコなど世界各地を駆け回り、普段の食事はリンゴとトマトだという。同居している従姉は、「レストンは我々の食べ物を好まないから、いつもわずかしか食べない。また、食べても吐いていた。彼女はリンゴ、特にトマトが好きで、これらのものしか食べなかった」と語った。

レストンさんはジョルジオ・アルマーニのファッションカタログ撮影を終えたばかりだったが、これに対して、アルマーニ本人は、枯れ木のように痩せすぎるモデルは好ましくないとコメントした。一方、レストンさんが痩せすぎることをアルマーニ社の代表から伝えられたレストンさんのマネージャは、彼女が摂食障害に陥っているとは知らなかったという。

この頃、各国で痩せ過ぎモデルは不健康として、世界共通のBMI(ボティ・マス指数)が18以下のモデルはスペインのショーで出演禁止されたこともあった。レストンさんのBMIは13・2だったという。

今年の8月に、ウクライナのファッション・ショーに出演した際、心臓衰弱により死亡したもう1人のスーパーモデル、ルイス・ラモス(22)さんは、スタイルを保つために毎日サラダとダイエット・ドリンクしか食さなかったという。

レストンさんの母親は「お金と子供の命と比べられるものではない。世界一流ブランドでも自分の掛け替えの無い子供の命と比較できないのだ」とすべての親たちに子供の健康に注意するよう呼びかけた。

2006年9月21日、ジョルジオ・アルマーニがロンドンで開かれたファッション・ショーに出演したモデルたち( クリスJackson/Getty)

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