中国浙江省:衛生局、有毒食用油製造で工場摘発

2006/12/07 更新: 2006/12/07

【大紀元日本12月7日】中国中央テレビ局によると、浙江省台州市衛生局は、残飯油(※)やブタ革製品を製作する前のブタの皮から採れる有毒物質を含くむ安価な油を原料として食用油の製造、販売した温嶺繁昌油脂工場を摘発した。当局は同油脂工場の食用油を検査した結果、酸価は1g中に17・54mgになっており、農薬として使用されるヘキサクロルシクロヘキサン(別名BHC)およびトリクロルビスクロルフエニルエタン(別名DDT)の含量は1kg中に0・027mgから0・088mgに達していることが分かった。

中国国内の報道によると、浙江繁昌、蕭山天霞、義烏協栄の3カ所の油脂工場が同様な有毒性物質含有の食用油を製造し、山東省、河北省へ販売しているとし、広州市の番ユ区でも大規模の食用油闇加工工場が発見され、劣悪な環境下で生産した粗悪な食用油を郊外の市場へ供給しているという。

中国関係部門では食用油について、全国規模の検査を行った結果、提出された検体の合格率は95%だったが、出所が複雑なために粗悪品の食用油がもたらした事故も発生している。これに対して、中国衛生部は旧正月までに全国規模にわたる食用油検査の緊急措置実施を発表した。

専門家らは、長期にわたり腐敗した油脂を食し続けると、体重激減、発育不良、肝臓肥大などの障害がもたらされ、遺伝子の突然変異および腫瘍の誘発になる可能性が高いと警告している。

※残飯油…レストラン等で捨てられた残飯から回収され精製される油。(Chinese Electronic Periodical Servicesより)

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