【大紀元日本12月11日】フィリピン政府は大型台風の接近を理由に、12月10日から14日に予定されていた東南アジア諸国連合(ASEAN)サミットおよび東アジア首脳会議などを来年1月に延期したことから、各国外相は9日、相次いでフィリピンを出国。一方、フィリピン外務省関係者によると、今回の延期はテロ攻撃を回避するためであると示唆した。中央社が伝えた。
米、英など数カ国がフィリピンに対してセブ市がテロ攻撃を受ける可能性が高いとの警告を出した翌日の8日に、フィリピン政府は各サミットの延期を発表した。しかし、フィリピン政府当局はあくまでも、台風が理由だと強調した。また、軍事情報筋によると、来週中に予定されているマニラでの反政府抗議デモと関連する見方も出ているという。
フィリッピン政府は今回のサミットのために、数千人もの記者を収容できる新しい会議センターを用意したが、すでに台風の影響で屋根から雨漏りが発生したという。地元住民らは国際社会へセブ島の美しさを紹介し広げるチャンスを逃したと嘆いた。また、シャングリラ・高級ホテルのセキュリティ関係者によると、今回のサミット開催は、フィリピンにとって経済効果を及ぼす大きな機会であるとし、セキュリティの面において、長期にわたり万全な準備をしてきたと残念な意を示した。
情報筋によると、延期されたサミットの新しい日程について、1月8日~13日の間で調整中だという。
大型台風22号がフィリピンに接近、麻生外相に傘を差し出したホテル職員(ROMEO GACAD/AFP/Getty Images)
大型台風22号がフィリピンに接近(JORL NITO/AFP/Getty Images)