【大紀元日本12月17日】香港の「中国人権民主運動情報センター」によると、チベットの民族祭り「燃灯節」にあたる12月14日から15日、チベットの中心都市ラサでは、中共政権は5千人を超える武装警察と公安関係者を現地に配置し、厳重な警戒体制を敷き、公務員や学生などの祭りへの参加が禁止されたという。
同センターは、これは信教の自由への侵害であり、中国憲法および国連人権公約に違反すると非難した。
「燃灯節」はチベット仏教の創始者の成仏を記念する盛大なイベント、毎年の旧暦10月25日に行われ、チベット人の重要な伝統祭りである。その間に様々な盛大かつ厳かな儀式で、大勢の仏教信者が集まり参拝を行う。
ラサ市政府は「燃灯節」直前の12日に、この祭りへのすべての共産党員や公務員、学生の参加を厳禁する通達を発表した。また、13日夜に大量の武装警察が現地の各主要道路に配置され、チベット人が大量に集まる地域は厳重な警備体制が敷かれた。
同センターがラサ市政府に確認したところ、12日に上記の通達が発表されたという。同市の政府関係者は、「共産党員は宗教を信仰してはならないことは、党の憲章に明確に規定されている」と回答、非共産党員の公務員と学生の祭りへの参加禁止については、説明はなかった。