【大紀元日本12月19日】2007年3月の香港次期行政長官選挙の候補は、立法会の梁家杰議員および現任行政長官の曾蔭権(ドナルド・ツァン)氏の両氏の戦いになりそうだ。香港選挙委員会は12月11日に行われた次期選挙委員会委員選挙終了後、民主派は114人が当選し、自動当選20人の立法会議員を加え、新しい選挙委員会で134席を獲得した選挙結果を発表した。
東方日報によると、北京当局はこの結果に驚いたという。親中陣営は、民主派の議席獲得数はせいぜい100席を超える程度の予測だった。しかし、予想以上の結果により、香港の情勢変化に北京側の緊張が高まった。
報道では、今回の選挙結果は香港の政治形態に変化をもたらし、民主派にとって体制を整えるきっかけとなった。公民党は北京当局の対戦相手になり、来年の香港次期行政長官選挙ライバルは、民主派の梁家杰議員と現任行政長官の曾蔭権(ドナルド・ツァン)氏が不動の局面を迎えたとみられる。
香港区のベテラン人大代表によると、北京当局は香港に対して常に懐柔政策を取っているが、香港側はそれを感じ取っていないという。主な原因は、香港側は中国側とは異なる価値観を持っており、香港人自身は優越感があり、中国側を見下しているとし、中国に同化されたくないことから、香港は中国との間の距離感がなお強くなっているという。同氏は、北京当局は香港に対して、今後は強硬態度で香港をコントロールする可能性が高いとの見解を示した。