【大紀元日本1月9日】北朝鮮政権が崩壊した場合、最悪な状況として、親中政権が権力獲得後に中国人民解放軍を北朝鮮領土へ先に受け入れることであると、朝鮮半島問題専門家らが予測。そのために、韓国はこれまでに唱えてきた「朝鮮半島統一」の問題の解決が、現在よりさらに難しくなるとみている。
「朝鮮日報」はこのほど発表した「北朝鮮の今後10年間の予測」の中で、韓国・世宗研究所の李相賢研究員の話しを引用し、北朝鮮政権崩壊後の最悪なシナリオとは、親中国共産党(中共)政権が権力を獲得したのち、中共軍が北朝鮮領土への進駐であるという。李研究員によると、金正日総書記の長男・金正男(キム・ジョンナム)氏および北朝鮮労働党総書記・金正日氏の義弟は親中派であることから、仮に金正日政権崩壊後に新政権を後継した場合、国家危機事態として「中朝相互友好協力条約」により、中共政府へ「軍事援助」を求めれば、中共は堂々と北朝鮮に合法的に進駐することができると分析した上、その可能性は十分あると指摘した。
一方、米企業公共政策研究所(American Enterprise Institute for Public Policy Research=AEI)首席研究員のニコラス氏およびアイボスタド氏は、ナショナル・ビューロ・オブ・アジア(The National Bureau of Asian Research=NBR)で発表した年度報告書で、金正日政権崩壊時、北朝鮮政権内部において、金総書記の次男・金正哲(キム・ジョンチョル)氏の支持派と反対派の両勢力間で、内戦が勃発する可能性があると指摘した。その際、中共と米連合軍はそれぞれ北朝鮮の一部の領土を占拠する可能性があると分析している。