【大紀元日本1月9日】調べによると、新年を迎え、天安門広場で少なくとも2件の焼身自殺事件が発生し、一人がすでに死亡した。また、直訴者が連日、天安門で抗議行動を行っていたため、警官が広場に出入りする観光客に対して厳しいチェックを実施し、天安門広場は緊張した空気が漂っている。
連続した焼身自殺事件
天安門広場付近の商売人の目撃によると、元日に、天安門広場正面で火をつけて焼身自殺を図ろうとした人がいた。警官は現場を緊急封鎖した。目撃者によると、大量の煙が出ていたことから自殺者は即死しただろうという。また、ほかの目撃者によると、同自殺者は東北地方からの直訴者だという。
1月3日午前、天安門広場近くの正陽門前で焼身自殺事件が発生した。目撃者によると、火をつけた後、煙がたくさん立ち上り、自殺者は何歩か走った後、警官に捕まったという。
ある直訴者は、近年天安門広場でこうした焼身自殺事件が頻発しているため、当局は速やかに処理する体制が出来ていると皮肉った。焼身事件が発生すると警官がすぐ現場を封鎖し、地面はどんなに黒く燃やされても20分間も掛からずに痕跡がいっさい残らないほどきれいに掃除できるという。
元日の自殺者の死亡説について、長年陳情してきたある直訴者は「広場のパトカーに皆消火器が備えている。警官は消火するのに1、2分間もかからないので、死者が出るはずは無い。また、正陽門の焼身した事件に対して、同陳情者は、この自殺者はきっと素人だ。正陽門に観光客はとても少なくて、外人観光客はなおさらほとんどいなくて、そんな影響力の弱いところで自殺しても意味がない」と話していた。
ビデオ2(1月3日、天安門広場に警察が観光客の身の回り品を検査=大紀元)
連日抗議する直訴者
年末年始、直訴者らは連日天安門広場に集まり、抗議を行った。集まった直訴者によると、抗議者を逮捕するために、手が回らない天安門警察支局は、直訴問題を受付る国家陳情局に支援を求めたという。3日午前8~9時ごろ、直訴者ら数人が天安門西南口に来たところ、3台のパトカーに囲まれ、すぐに逮捕された。そのうち1台は国家陳情局の車両だった。警官が直訴者を逮捕する際、絶えず多くの直訴者が殺到した。その時逮捕された陳情者は150人以上に上ったという。
強化された天安門の警備、年末から武装警察専用車両が出現
2006年大みそか、北京は曇天の雪模様。ある北京市民の話によると、天安門の警備が強化され、朝から「全国人民代表大会」或は「政治協商会議」の際にしか使わない射撃窓を有する武装警察専用車や、車両定員いっぱいの警察官が待機する大型バス2両が「人民英雄記念碑」西側に潜伏、パトカーが天安門広場周辺に駆け回り、通りかかる観光客を訊問していたという。
射撃窓を有する武装警察の専用車両(大紀元)
1月3日、天安門広場入口で身体検査をする検査する警官と武装警察官(大紀元)
(記者・趙子法)