【大紀元日本1月12日】解放軍の小型軍用機一機が9日午後4時頃、広東省掲西県で墜落爆発、パイロット1人がパラシュートで緊急脱出したが負傷した。今回の解放軍の不祥事につき、事故現場は公安と武装警察によって封鎖され、現地当局と軍は公式回答を避けている。
海外メディアは現地村民の話を報道、「最初は空から大きい爆発音が聞こえ、次いで軍用機が空中から大坑山に向かって猛烈に追突した。爆発と共に機体はバラバラになり、山は半分焼け焦げた。操縦士は脱出したが、地面とかなり接近していたため、怪我をしたようだ」。
掲陽市人民医院関係者によると、9日午後4時に30歳代の軍人が墜落事故とみられる火傷で、同医院の救急センターに移送され集中治療を受けた。軍人は回復後、軍の病院へ移送された。
広東省汕頭に駐屯しているのは、広州軍区の空軍第九航空師団に属する飛行大隊19個のうちの一つ。大隊は、台湾侵攻をにらんだ主要な空軍部隊。同師団の主要装備は、ロシア製SU-27、国産戦闘機「F-7」「F-8」、小型練習機などだ。
昨年は安徽省、福建省、海南省、河北省など中国各地で軍用機墜落事故が発生した。昨年4月4日、南海艦隊所属の戦闘機F-7が、海南島北部の文昌市南陽鎮で訓練中に爆発炎上し墜落した。操縦士は死亡。同年6月3日、安徽省で起きた輸送用軍用機の事故で乗員40人が全員死亡。同年同月12日、福建省の福州市でF-7が墜落、パイロットは脱出したが、1人が死亡し、3人が負傷。同年11月14日、甘粛省蘭州で大量の武器を積載した戦闘機が、鳥との衝突で機の制御を喪失、強制着墜したが、機体は損壊し乗員は死亡。