【大紀元日本1月21日】中国国家発展改革委員会(発改委)は07年1月14日から、ガソリン価格の1トン220元に、空港関連の燃料の出荷価格を1トン90元に引き下げることになった。
05年5月から、値上げを続けてきた精製油価格は20か月ぶり、ようやく引き下げることになった。中国発改委の発表によると、今回の調整は国際原油価格の値下げを受け、行ったものだ。今回の調整でガソリンの下げ幅は約3・8%、需要量が多くなるディーゼルオイルの価格は据え置きだという。
今回の調整を受け、家庭用乗用車によく使われる93号ガソリンを見ると、北京市内では最も高騰時期の1リットル5・09元から4・90元と下げたが、05年5月時期の3・79元に比べると、やはり高い水準になっていることが分かる。マスコミの報道では国際市場の原油価格が引上げると、国内市場はただちに連動するようになる。一方、国際市場の原油価格が値下げしても、国内市場の原油製品にはなかなか反映しない。今回の値下げ調整に対し、かなり遅すぎ、下げ幅に対しても、もう少し下げてほしいという人々の声が多い。まだ、国内空港各社は依然として飛行機チケット代に原油高騰時期の100元を上乗せのままで、利用客の不満の声があるという。
これに対し、石油関連企業は国内市場の石油価格は確かに国内市場が国際市場の動きに影響されているが、上昇幅としては国内市場のほうが小さかった。原油価格を下げても、残した損失がやはり影響しているため、消費者への還元は遅れることになる。
06年末、中国は精製油市場が全面的に開放されることになり、民間企業、外資企業はこの市場への参入が可能となった。これをきっかけに、国家による精製油の価格管理制度の改革を進めてほしいという見方もある。