アッバス・パレスチナ自治政府議長率いるファタハと、イスラム原理主義組織ハマスが8日、イスラム教聖地である当地で会談し、挙国一致内閣の樹立で合意した。ファタハの当局者が合意文書を読み上げたが、ハマスのイスラエル承認に関する記述はなかった。
ただ、ハニヤ首相を再度首相に指名する旨が記載されたアッバス議長の書簡には、新政権は「国際法」と、パレスチナ解放機構(PLO)が調印した合意を順守すべきと明記されている。
双方とも、この合意によって流血事件が終結し、ハマスのイスラエル承認拒否を理由に中止されている西側からの支援が再開されることを期待しているが、あるファタハ当局者は、ファタハ内に西側の支援再開を実現するにはこの合意では不十分ではないかとの懸念があると話している。
[メッカ(サウジアラビア) 8日 ロイター]