【大紀元日本2月12日】中国の旧暦正月(2月18日)を前に、中国大連市のあるスーパーで、1個8千元(約12万5千円)の超高価リンゴが現れた。青森産の「王林」と呼ばれるこのリンゴの重さは1個約1キロ。一方、同品種のリンゴで400グラムの場合は280元(約4千400円)の販売価格になっており、小さくて安いのも1個68元(約1千円)がこのスーパーで販売されている。年平均収入は中国では高い大連市の住民(約8万円から15万)にとっても仰天価格。
中国紙「新商報」の報道によると、同スーパーマーケットで展示された最も大きい2つのリンゴは非売品であり、どうしても購買したい客がいた場合、1個8千元で販売するとなる。
販売員の李雷英氏は、これらのリンゴはすべて日本から空輸された青森県の産物だと説明した。李氏によると、青森産リンゴは世界的に有名なもので、日本国内においても価格が高い。今回展示されたジャイアント・リンゴは、日本においても1本の木のみから収穫できるとし、今年は6個しか中国大陸市場に入っておらず、そのうちの3つが大連市にあるという。希少なことから、この仰天の価格が付けられたという。これらのジャイアンツ・リンゴはすべて無農薬で栽培されており、色がよく大きくて、味が良いだという。
李さんによると、今年1月23日より、同品種のリンゴはすでに千個近く販売されており、地方の夫婦が5~6万元(約78万~94万円)で400個を購入し、親戚友人たちへ贈答するという。リンゴを購入した客層は30~40代に集中しており、主に商売のために地方から大連を訪れる者が多いとし、少数が地元の消費者が旧暦の正月に供え物として購入したと分析した。
報道によると、このような高額な青森産リンゴは、最近北京及び東北三省の大都市の市場でも販売されている。北京のスーパーで販売されている青森産リンゴは、龍と福などの文字が入っているのが特徴で、最高値段は一個で約1万5千円で販売されており、「リンゴのロールスロイス」と呼ばれている。
仰天価格のリンゴに対して消費者らの反応はさまざまである。消費者は「数百元で1~2つのリンゴを買うのはもったいない。同じ値段で数箱のリンゴが買えるのだ」との意見を示した。多くの消費者は大金を費やし、リンゴを購入することはもったいないと思っているようだ。それに伴い、リンゴが手の出ない販売価格に値するのかも問題とされた。
仰天価格のリンゴの品質と味は一般のリンゴとの差について、農業部関係者は、この種のリンゴは栽培に特別な技術を使っておらず、品質と味に関しても一般のリンゴと大差はないとの見解を示した。大連市聯合心理諮問センターの劉愛_xin_氏は、一部の消費能力のある消費者を除き、仰天価格のリンゴを購入した者は主に好奇心に駆られたからと分析した。