【大紀元日本2月28日】台湾政府はこのほど、両岸間の直行便と中国人観光客の問題で、既に進展が見られたとの認識を示し、短期間のうちに打開策を講じると公表した。BBCが伝えた。
陳水扁・台湾総統は、大陸における台湾企業界の旧正月祝賀活動に参加し、台湾への中国人観光客を含めて直行便の開通を示唆した。
陳総統は、観光と両岸直行便に関し、中国当局と協議して共同認識に達すれば、将来的には台湾人の他、中国人などの外国人に対しても開放すると明らかにした。陳総統は、中国人観光客の問題について、両岸は団体の入出国、台湾を訪れる毎日の人数、規範や申請手続き等に対して、一定の合意に到達、ここ数年間にわたる努力は積極的な進展をもたらしたと喜びを表した。
両岸は正式な政府レベルの協議が中断されていたものの、台湾政府側が、直行便と観光客の問題を特に「台北市航空運輸同業組合」「台湾海峡両岸観光旅行組合」に委託し、中国当局と民間レベルの協議を進めてきた。
*週末直行便を協議
両岸は現在、旧正月の他、「清明」(四月上旬)「端午の節句」「中秋節」の三大節に、双方の航空会社六社が、台北・高雄から上海、北京、広州、アモイら四都市へ直行便を運行している。現在協議しているのは、これをさらに一歩進め、毎週末をレギュラー運行するものだ。
台湾政府は、中国人観光客に関して寛大な姿勢を示しているものの、大陸委員会は別個の議題であるとして依然として慎重な姿勢だ。
大陸委員会の計画では、将来は一日観光客1000人だけ開放したい意向で、協議がまとまれば、中国人観光客は直行便を利用できるが、協議がまとまらなければ、今まで通り香港・マカオをトランジット中継点にして訪台することになる。
大陸委員会の昨年統計によると、ビジネス、社交、観光などで台湾を訪れた中国人は、合計27万人で全体的に上昇傾向だ。