【大紀元日本3月30日】中国山西省臨汾市余家嶺炭鉱で28日午前11時30分ごろ、ガス爆発が発生し、救援隊は29日午前、前日に行方不明だった7人の遺体を発見したことから、死者は26人に上った。救出作業はほぼ終了した。
当局関係部門の調査によると、爆発当時、炭鉱内には106人がおり、その内の80人は無事に逃げ出したが、1人が重傷を負い、現在は救急措置を施されている。
余家嶺炭鉱は臨汾市から50キロメートルを離れた場所にあり、査定により年間生産量が9万トン程度で、郷鎮地方(小型)炭鉱とされている。同炭鉱の安全生産許可証を含む6つの許可証は共に期限が過ぎており、無許可生産であることが分かった。現在、安全生産監督および公安等部門が事故原因調査を行い、炭鉱所有者、炭鉱責任者等多数関係者は公安当局による取調べが行われる予定である。
一方、山西省晉城苗匠炭鉱でも、3月18日午後6時ごろにガス爆発が発生し、死者21人を出した。
救援指揮本部によると、晉城苗匠炭鉱は規定外の炭鉱層の採掘が行われており、違法生産をしているため、事故発生後に事実を隠蔽し、爆発現場をごまかしたという。地元公安部門は事実隠蔽に関与した15人の容疑者に対して、地元検察機関の許可を得て、法律に則り逮捕したという。中国では、炭鉱事故の場合、往々にして報告せずに隠蔽することがあるという。
中国政府当局の統計発表によると、昨年だけで2845件の炭鉱事故が発生し、4746人が死亡している。平均にして毎日13人が炭鉱事故によって死亡していることになるという。