【大紀元日本4月19日】4月14日午後から夜間まで、中国四川省の眉山、成都、瀘州、自貢など10の都市で広範囲に暴風と雹に見舞われた。情報によれば、暴風の最大瞬間風速は約24・5メートル以上で、地方によって、直径5センチのひょうが降っていたという。
びわ、サクランボウなどの果物の主産地である成都市龍泉駅区のいくつかの町と村では、収穫期間に入ったばかりのびわがほとんど雹に打たれ、農家に大きな損失をもたらした。上平村村民の李明松さんは「村の各農家は、少ないところで1、2畝(中国の1畝は約6・667アールに当たる)、多いところは7、8畝のびわ畑がだめになった。全部で数百畝ものびわ畑が被害を受けた」と話した。村民の話によると、びわ畑だけではなく、サクランボウや桃の畑も大きな被害を受けたという。
蒲江県寿安鎮隆盛村では、道路の両側に沿って栽培されている農作物がひょうに打たれ、畑の様子がすっかり変わった。そこにあった木が強風で折れて、道に横倒しになっていた。隆盛村の劉金安村長の話によると、14日午後9時20分ごろ、突然強風が吹き、ひょうが降り始めたという。わずか10分後に、地面に15センチメートのひょうが積もっていたという。ひょうの大きさについて、卵大から、重さ1キロもという。眉山市東坡区にある海純兎業協会の養殖場では、強風で屋根や壁が飛ばされ、およそ1万羽のウサギがひょうに打たれて死んだという。
統計によれば、今回の災害は10都市の27県、128町に影響を及び、被害人口が175・8万人に達し、そのうち12・3万人が避難した。また、住宅16・5万戸が損傷し、1・6万戸の住宅が倒壊した。災害による直接の経済損失は3・8億元約(58・1億円)に達し、そのうちの3・2億元(約49億円)が農業関連の経済損失だ。
さらに、14日午後10時30分から15日午前6時にかけて、湖南省張家界永定区でも大規模な強風、ひょう、暴雨災害が発生した。情報によると、ひょうの大きさは直径10センチのもの。今現在、張家界では27・2万人に影響が出て、直接経済損失は2・2億元(約33・7億円)に達したという。