【大紀元日本4月26日】国連はこのほど、第1回世界道路交通安全週間のスタートにあたり、中国国内の交通事故による死傷者の増加が国連の強い関心を引き寄せた。中国政府当局の報告によると、毎年交通事故による道路毀損は50万件に達しており、交通事故による死者は10万人を超え、平均にして5分間に1人が交通事故によって死亡しているという。
BBCによると、中国の車両の急増および道路の毀損が交通事故の主要な原因の1つであるという。中国車両保有量は約3400万台で、毎年12%は増加している。しかし、それに対して、自動車学校における教習の質と量が低く、強いては学費を徴収するが教習しない学校も現れたことから、運転技術の未熟者が多いという。さらに、運転勉強証を取得するための試験が厳しくないことも事故を促す原因の1つと考えられる。
統計によると、2006年において、中国では計9万人が交通事故によって死亡しており、2005年においても10万人近い死者が出たという。平均して毎日270人が交通事故で死亡していることになる。
1995年以降、中国全国において、交通事故による死者の中で、男性は約75%を占めており、特に2003年では、男性死者は94・4%を占めていたという。また、死者の内、年齢層が16~45歳は総死者数の58・6%~62・4%を占めているという。
一方、2005年の統計では、事故を起こした82・5%が21~45歳で年齢層の若い成年であることが明らかになった。また、スピード違反によって、死に至る交通事故は16・2%に達しており、各種原因のトップを占めていることが分かった。
中国の道路交通事故で、10万人ごとにおける死亡率は、1951年の0・15から2005年の7・60へと増加し、増加幅は49・67%にも達している。
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