北京の豚肉価格、1年で2倍に上昇

2007/05/24 更新: 2007/05/24

【大紀元日本5月24日】中国大陸においては、株式市場の暴騰に伴って民生物資もまた高騰している。北京豚肉価格は1年で2倍となり、上海株式市場の上げ幅に迫っており、民衆には耐え難い状況となっている。

「北京日報」の報道によると、北京市の豚肉・鶏卵の価格が最近急騰しており、昨年ならば同じ価格で500グラムの肉が買えたが、現在ではその半分しか買えないため、市民らの不満を募らせている。北京麗沢橋の住民は「豚肉の価格上昇は明らかに異常で、2、3日に1回値上がりしている。豚肉は一体どうなってしまったのか」と不安を隠せない。

新発地市場の商店主によると、豚肉価格は1カ月前、1キロあたり12・4元前後であったが、現在は16・6元に達しており、3割超の上げ幅となっている。この価格は、前年同期の価格8・1元と比べると、2倍余りの上昇となっている。

専門家の見解によると、飼料価格の上昇などの要因が市場価格を引き上げているという。一般的に、豚肉価格には周期があり、旧正月期間の値上がりが最も顕著で、価格はピーク期に入り、その後順当な価格に戻るが、今年は予想外で、旧正月を過ぎても豚肉価格が急騰している。

業者によると、豚肉のほか北京の鶏卵価格も5年来の最高値となっており、民衆には耐え難い水準となっている。鶏卵価格の上昇は、毎年5月に雌鶏の多くが淘汰されるが、今年はその後継となる鶏が不足し、これが産卵量の減少をもたらしたことに加え、飼料価格上昇の影響による養殖コストが上昇したためであり、今後暫くの間、鶏卵価格は過去最高水準を維持することが予想されるという。

関連特集: