【大紀元日本6月18日】中国広東省品質技術監督局はこのほど、市場に流通しているチマキの抜き取り検査を行い、3割以上の不合格品が検出されたという。その内、大腸菌群が陽性または、酸価数値が基準を超えているものや規定外の防腐剤を添加したものもあったという。
香港「商報」によると、今回の抜き取り検査で、3次卸製品から一般生菌数の数値が基準を超えていることからもっとも危惧される結果になったという。上海国福龍鳳食品公司広州支社が生産した龍鳳ブランド「金沙粽」などの製品から、食品基準を超えた大腸菌群が検出されたことがその一例である。
一方、油脂食品が酸化し品質が酸敗することを表す衛生指標の酸価は、チマキに含まれる油脂の酸化、加水分解による酸敗程度を示し、直接にチマキの品質を表すものである。これに関連して、深圳市沙都実業発展公司が製造された肉入りチマキの酸価は、基準値を超えている結果が出た。また、チマキに防腐剤のソルビン酸を違法に使用した製造工場も検査結果で明らかになった。
報道によると、広東省では合計70のチマキ製造企業があり、7割は肇慶地区に集中している。今回の抜き取り検査は、広東省内にある製造業者12社を対象に、39ロットのチマキを検査した結果、27ロットの製品は合格し、合格率は69・2%であるという。
一方、香港「太陽報」によると、北京および福建省において、端午の節を迎える前に、チマキの製造が増加していることから、チマキを包むために使用されるは蘆、蓮の葉および竹の葉が品不足になったため、不徳業者は玉蜀黍の葉や芭蕉の葉を代わりに使用した。業者らは、緑の葉っぱの色を持続させるように硫酸銅、塩化銅など有毒工業染料を使用しているという。
専門家らは、工業用硫酸銅には砒素、鉛、水銀など重金属が含まれており、摂取した場合、急性胃腸炎、黄疸をもたらし、強いては溶血現象および腎機能衰弱をもたらすと警告した。