【大紀元日本6月27日】23日から続く豪雨の為、中国中部の江西省北部では農業と人々の生活に深刻な被害がでており、さらにこの3日間で37人が落雷により命を落とした。
江西省洪水防止と民政部門が公布した最近のデータ―によると、26日夜8時までの江西上餞、南昌、景徳鎮、吉安、宣春での死傷者の中で26人が落雷により死亡している。25日午後4時過ぎ、浙江省楽清磐石鎮芝湾村の山の中腹にある東屋で雨宿りをしていた7人が落雷を受け、うち5人が死亡。その他56歳の女性が14歳の孫を連れてトタン屋根の建物で雨宿りしていたところ落雷にあって死亡している。
木の下で雨宿りをしていた母子に雷が直撃
24日の午後、中国西南部の雲南省油扎箐の皮進武さん一家の3人は村のはずれで農作業をしていた。4時ごろ突然大雨になり、皮さんは妻子を連れ雨宿りできる場所を探し、彼は300m外の山の斜面に放牧していた牛のところへ行き、妻は子どもを連れて近くの大木の下へ行った。その10分後、稲妻が光った。
牛の世話をしていた皮さんの耳に「誰かに雷が落ちたぞ!」という声が聞こえたので、外へ出てみると、松の木の下で妻子が倒れていた。2人は落雷でズボンに穴があき、全身はうっ血し苦しみの表情を浮かべていた。目の前の出来事に彼はその場で立ち尽くしていたという。
落雷のあと、発見した村人がすぐに救助の電話をかけたが、救命員の到着を待たずに2人は死亡したという。