【大紀元日本6月28日】米紙「ロサンゼルス・タイムズ」26日のトップ記事として、教育現場における共産主義のイデオロギー教育について報道した。現在の中国で共産主義を教えることは、時代に逆行するようで難しいとし、教師たちはどんな方法を試み、生徒たちの興味を引きだそうとしても、無駄であるという。中国教育部関係者は、学生は毛沢東よりもお金に興味があると理由を明らかにした。
報道によると、1949年に共産党が政権について以来、マルクス思想が各級学校の必修項目になった。しかし、現在は、社会安全制度が後退し、自由市場経済が制御できなくなったことからみると、まったく社会主義信仰者には見えず、一般の学生は外界の資本主義から生まれた豪華な建物と娯楽施設に夢中になり、マルクス主義や毛沢東思想は、現実社会に完全に関連性を失っているという。
学生たちにしてみれば、マルクス主義はもはや現代中国を建設するための理想的主義ではなく、中国国内でわずかの者に象徴的な用途として使われているだけのものになってしまった。
報道によると、中国教育現場では、思想課程の代わりに、主に環境保護の授業を行っているという。北京師範大学の田青教授(音訳)は、北京の30近い大学が行っている授業内容は、野生動物保護や英国石油会社と関係するものであることを明らかにした。
また、一般の学生は外国企業問題に対しても、国際環境法規に集中しており、または、如何に水源を保護し、エネルギーを節約するかの研究が主とされている。
中国教育部関係者は、最近の学生は神と共産主義を信じないとし、学生たちは非常に現実的であり、学生たちの拝金主義の傾向を指摘した。