【大紀元日本7月17日】中国各地で暴雨に見舞われ、淮河主流の安徽省王家ダムでは水位が増し、16日夜に三度目の最高水位29メートルに達した模様。中国水利部のウェブサイトでは、同日までの統計によると、淮河洪水による直接経済損失は120億元(約1848億円)に上り、被災者は2042万人であると示した。
水利部の情報によると、農作物被災面積は3370ム(約224万6664ヘクタール)で、被害面積が1304万ム(約86万9332ヘクタール)で、家屋倒壊が7万1000棟であるという。
一方、河南省信陽、駐馬店の一部地区は13日に暴雨に見舞われ、3度目の最高水位に達し、多くの農村が洪水に見舞われた。淮南市鳳台県の被災地を視察した香港赤十字国際救済サービスセンターの鄒秉煕・主任は、洪水によって、多くの被災者が家を離れ落ち着く場所がなくなっただけではなく、家屋で留守する住民らの生活も困難に陥っているとコメントした。
鄒氏は「上昇した水位はすでにビルの1階の高さを超えており、平屋に住む多くの住民は自宅に帰ることも出来なくなった。一部のテント生活に強いられた」と説明した。また、水が引いた後に家屋の倒壊の可能性もあると示唆した。
鄒氏は、洪水の影響を受けて、これから先の数ヶ月において、農家の収穫もなくなることから、深刻な食糧不足に陥ると警告した。
気象部門によると、淮河流域において、これから先にも暴雨に見舞われると予測しており、中国西南部の広範囲にわたり、大雨の予報が出ているという。