バクダッド駐留の米軍スポークスマン・ファーカス海軍少将は22日、駐留米部隊が既に中国製のミサイルを発見したと声明した。情報筋によると、これはイラン領内のテロ分子がイラクに密輸し、反米過激団体に提供したものだという。
ファーカス少将は、記者会見上で「駐留部隊は、国内の様々な地点で武器を押収しているが、これは特にイラン領内との兵站線において顕著だ。中には、中国製のミサイルもあり、これはイランが密輸出したものだ…イランの工作員は、特に国境地帯で暗躍しており、特にイラン製の徹甲弾(榴弾)をイラク領内の過激分子に長期にわたり提供している」と発言した。
ファーカス少将はさらに、「すでにイラン領内のこのような榴弾を提供するネットワークが形成されているとみられる…このほど米部隊が逮捕した容疑者二人もまた、イラン領内のアルカイダ組織と関係しているとの情報がある…」と付け加えた。
米軍当局はまた、イランの関係テロ団体が、イラクの過激分子に徹甲榴弾の使用法を訓練していると指摘した。
徹甲榴弾が2004年5月にイラクに出現して以来、米軍駐留兵士200人余が既に命を落としている。徹甲弾の弾芯は、大小の鉄鋼板だけでなく、装甲車の装甲板さえ貫徹することができるものだ。
テヘラン当局は、この件について「どのような黒幕もいないし、武器の密輸もしていない」と否認しているが、ファーカス少将によると、押収された兵器は明らかにイラン製だという。