【大紀元日本8月1日】韓国駐北京公使・黄正一氏(52)は7月29日午前、下痢が止まらないために北京市内の病院で治療を受けたが、点滴の最中に呼吸困難に陥り死亡した。家族は医療ミスとみている。30日午後、遺体の解剖が行われ、確実な死因は現在調査中である。
「朝鮮日報」によると、韓国駐中国の金夏中・大使は同件について、黄氏は28日夜、近所で買った来たサンドウィッチを食べて、ひどい下痢になったため帰宅した。翌日午前8時過ぎに、自ら車で北京市の中心部、朝陽区光華路の「比斯塔外来診療部門」で診療を受けたと説明した。しかし、黄氏は病院側の処方で、点滴を受けている最中に呼吸困難に陥り死亡した。関係部門はすでに黄氏が受けた点滴薬品の残りを押収したという。
救急部門を設けていない同診療部門は慌てて911に電話をし、心肺蘇生の救急措置を施したが、20分後救急隊が到着した時点で、黄氏はすでに呼吸が止まっていたという。病院側は午前11時30分に黄氏の死亡を確認した。
病院側は、黄氏の突然死に対して、過労が原因であると可能性を主張したが、家族側は医療ミスであるとみている。
韓国駐北京大使館は、黄氏の死亡原因は前日に食したサンドウィッチ、または、「比斯塔外来診療部門」が使用した点滴の薬品が劣質な偽薬、または点滴する速度に関係あると推測している。
黄氏の死亡原因を明らかにするために、大使館側は家族の同意を得た上で、警察側は30日午後、黄氏の遺体に対して解剖および尿の分析を行った。分析結果が出次第、黄氏の死亡原因が確認できる。
黄氏は駐中国大使館参事官、駐日本大使館公使参事官兼総領事、駐イラク大使館総領事等を歴任した。昨年8月に駐中国大使館政務公使に任命され、6カ国会議等の業務を担う。