【大紀元日本8月8日】北京市ではここ一週間、全国各地からの陳情者を大量逮捕している。8月5日、天安門広場では、大規模な逮捕が行われ、現場の目撃者によれば、数百人の公安・警備、大量のパトカーが出動、200人以上の陳情者を逮捕した。
目撃者の劉さんによると、多くの陳情者の経済状況が非常に悪いため、彼らの大半は野宿をし、橋の下や、駅などで寝泊りしている。今回、約100人以上警察のと、80人以上の警備員などが出動、十数台のパトカーと、4台の大型バスを投入、計200人以上の人々を逮捕した。また、逮捕された人たちに、約30数人は物乞い、ホームレスであり、陳情者ではなかったようだ。いまや、北京五輪の開催のために、中国当局は市の環境を整理している、ホームレス、物乞いなども整理の対象となり、皆「馬家楼中心」(拘禁センター)に連れて行かれた。
もう1人の李さんと名乗る陳情者は、「公安や、警察は、陳情者のような民衆を見かけるとすぐに逮捕、彼らを全部拘禁している。いまは、主に僑園飯店の周辺で、安い旅館・宿を中心に、捜索を行い、大量に人を逮捕している」と証言した。
当局の拿捕から逃れるために、北京市に留まっている陳情者は集団行動を避け、各所を転々と身を隠そうとしているという。
また、8月8日夜、当局は北京五輪の開催カウントダウン祝賀セレモニーを開く予定。一方、その翌日の8月9日、ギリシャでは、「グローバル人権聖火リレー」の点火式典が行われ、リレーは世界数十の都市を経由する予定。主催者によると、この北京五輪の反対運動の目的は、国際社会に対し、中国人権状況への関心を呼びかけるためであり、「オリンピックと反人道の犯罪は、中国で同時進行してはならない」と強調すること。
(記者・古清児)