【大紀元日本8月11日】イスラエル警察は今週、アジアで臓器移植を受けた患者から受け取った金を着服したとして斡旋業者らを逮捕した。主犯格の一人が現地の新聞社に「臓器は中国国内の死刑囚のものであり、法輪功学習者も含まれている」と漏らしたことから、当局が数ヶ月に及ぶ調査を行い、逮捕に繋がった。
逮捕されたのは、Medikt社の社長ヤロン・イザック・ヨドゥキン(Yaron Izhak Yodukin)を含む4人。ヨドゥキンらは、臓器移植の斡旋で得た数百万ドルに及ぶ収入を申告しなかった。
近年では、多くのイスラエル人が中国やフィリピンで臓器移植を受けている。
イスラエル最大の新聞紙「Yediot Achronot」によると、当局がヨドゥキンの調査を始めたのは9ヶ月前、ヨドゥキンが経営する臓器斡旋会社が提供する臓器が、中国の政治犯、死刑囚、法輪功学習者のものであると潜入インタビューで漏らされたことがきっかけだった。
当局による調査では、ヨドゥキンらが臓器移植の斡旋で発生した領収書を偽造し、脱税していた事が発覚。更に、イスラエル人の患者には実際にかかった費用より高く請求し、その差額6百万ドルを着服していた。
更に今回の事件では、イスラエルの大手医療サービス提供会社Kupat Cholim Klalitの上層部も、事件を知っていた疑いが浮上した。報道によれば、今週中にも、彼らは取り調べを受けるとみられている。